【report #196】県北BCPアイデアソン#5
11/16(土)に開催した『県北BCPアイデアソン #5』の様子を紹介します!
Business Challenge Program(県北BCP)では、新規事業開発を目指したアイデアソンを開催しています。このアイデアソンにて、参加企業であるリーダーの事業開発に関するアイデアを出し合い、参加者であるチャレンジャーとともにみんなで事業開発にチャレンジしていきます!
今回は、中間発表でのフィードバックを踏まえ、最終報告会に向けてアイデア出しを実施しました。方向性も固まり具体的な話が進む中で、3時間以上ほぼノンストップで話し合ったり、あえて違うチームに行って交流したり、コーヒーとおやつで気分転換したり。各チームいろいろな工夫をして、5時間のイベントを走り抜けました。
さてここからは、今回参加できなかった方々や当日の様子を振り返りたいという方々に向けて、アイデアソンの様子を紹介いたします!
まずは、キーノート「人を惹きつける見せ方のポイント」からスタート!
メンターとしてインクデザイン株式会社 代表取締役 鈴木潤さんにお越しいただきました。鈴木さんは、経営の課題をデザインで「わかりやすく、おもしろく」解決するコンサルティングチームのトップとして、30人のメンバーと共に活動しています。キーノートでは、ビジネスプレゼンテーションにおける「起・承・転・結」に基づくストーリーの型について、具体的にお話しいだきました。
プレゼンテーションのコツは、ジャンル分けとバランス
プレゼンテーションをする際は、いきなりスライドをつくり始めるのではなく、自分が話そうとしている内容を整理することからスタートします。話したいことを具体↔抽象、短期↔長期、定量↔定性、アウトプット↔アウトカムのジャンルに分けましょう。それぞれの内容をプレゼンテーション全体に織り交ぜて、バランスを取ることがポイントです。型を1つ知っているとプレゼンテーションはつくりやすいです。一度型に当てはめてみて、話しにくいようであれば話す順番を変えると良いです。
起承転結の「起」とは
「私は誰か」を伝えます。「誰がやるのか」は重要なので、端的に興味を惹いてもらうように伝えましょう。また、事業を始める上で「こんな課題解決をしたい!」という動機も最初にお話ししましょう。共感を得られるポイントを先に定義することが重要です!例えば、自分にとっての課題(主観)を先に伝えて、次に世の中の課題(客観)を話すという流れで、対になる項目を意識しながら作成します。
「承」では事業のコンセプトを伝える
「承」では事業の源泉について話しましょう。夢だけを語るのではなく、リソースとしてどんな強みや武器があるのかを伝えましょう。また、どのようなお客さんに売るのか、そのためにどのような手法を使うのかを、数字を用いて具体的に話せると良いです。市場規模についても話ができるようにしておきましょう。市場は大きければ大きいほど良い訳ではなく、小さくても良いので、どれだけ客観的に自分が市場を見ることができているかを具体的に伝えましょう。過去の実績や事例、今後の数値目標についても、短期視点と長期視点を織り交ぜて示すことができれば、より具体的なプレゼンテーションになります。また、チームメンバーについての説明があると、より説得力のあるプレゼンテーションになります。
課題に対する打ち手を「転」で示す
どれだけ強みや実績を伝えたとしても、ビジネスは自分が描いた通りに上手く行かないのものです。経営とは、課題をクリアしていくことでもあります。プレゼンテーションの際に見られるポイントとして「経営者の資質」があります。「経営者の資質」とは、ビジネスの課題が把握できているかどうかです。営業先・人・資金などの課題を明確にし、それに対する打ち手を客観的に示しましょう!
「決」では成し遂げたい夢を語る
最後にエモーショナルなメッセージを込めましょう!事業のプレゼンテーションとはアイデアではなく、ビジネスである以上アイデアに加えて実行力が大切です。一番大切なことは、上手くしゃべれるかどうかではなく “志” です。なぜやるのか、何を目指しているのかという志に向き合い、その熱量を伝えてください!人は志に惹かれるし、志を応援したいと思うもの。熱量が伝わることが良いプレゼンテーションです!
続いてはリーダーから進捗発表!
※どんなリーダーが参加しているかはこれまでの記事をチェック👀✨
中間発表からの1ヶ月で、進捗は2つあります。
①副業人材と企業のマッチングイベントを開催しました。50人ほどの都市部の人材を集客して、5社に対してマッチングを進めています。
②大企業と常陸太田市の製造業のマッチング(大企業連携)を進めています。面談日も決まりました!
奄美大島の乳酸菌発酵飲料「ミキ」についてのアイデア出しを進めています。BAKE SHOP CORINはパンとお菓子のお店なので「ミキ」を使った商品を出したいと考え、もっぱら試作を進めた1ヶ月でした。スコーンの生地に「ミキ」を入れると「ミキ」の乳酸菌がグルテンを分解するということがわかりました。良い感じに試作ができてきています。
今日はチームの皆さんと、あまり知られていない「ミキ」の魅力を、どのように伝えるかについてアイデア出しを進めます!
全国に会員数を増やすことをテーマに取り組んでいます。最近は企業からの問い合わせが非常に多いです。都市緑化計画に関しての需要を感じています。そのあたりも踏まえてアイデア出しを行います!
日立市の製造業で、外的環境の変化で困っている企業へのご支援を拡大することをテーマに取り組んでいます。経営者の課題発掘に繋がるコミュニティ形成について考えていますが、コミュニティ運営はマネタイズしにくいなどの課題があります。残り2回で、自分たちが何ができるのかに着目して進めていきます!
チームアトリエトモドール
※チームメンバーのソウさんからの進捗発表でした!
中間発表でたくさんのポジティブなフィードバックをいただき、チームメンバー全員勇気づけられました。リーダーの日高さんが精力的に活動しています。その様子に対してLINEグループで「よかったね」「こんな情報もあるよ」等フィードバックしています。
県北BCPアイデアソンは、今日と最終報告会を含めてあと3回です。今日まで動いている中で、カタチになっているもの・そうでないものがわかってきました。今日からはこれまでの成果をまとめることに着手していきます!
11/4(月祝)に晴耕雨読にて絆マルシェを開催しました!当日お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。絆マルシェは茨城大学の学生サークルである水戸プロさんが中心となり実施し、10万円以上の経済効果を生むことができました。僕自身も絆マルシェで商談を行い、愛テックファームとして50万円の売り上げをつくることができました!
今日は絆マルシェの振り返りと今後の進め方の検討をします。
スーパーで実証実験を行っている中で、アボカドのフードロスの見極めが難しく「隠れフードロス」が起きていることや、お客さんもアボカドの購入をためらっていることがわかっています。また、フードロス削減への取り組みを継続的に行っていくために、アボカドマイスター制度をスーパーに取り入れてもらうための作戦を考えていきたいです。
1つ報告があります!アボカド起点のアップサイクルの一環として「破棄されるアボカドを使ったキャンドル」をつくりました。このキャンドル作品が、10/26(土)に東京タワーにて開催された日本キャンドル協会主催の「JAPAN CANDLE ARTIST AWARD 2024」にて協賛企業「横関油脂工業株式会社」様より特別賞を受賞しました!アボカドの皮や種を使った商品を、県北BCPアイデアソンでやっている事業と連結させて、アップサイクル事業に繋げていきます!
自分がやりたいことと目指したい数値目標が、自分の中で固まってきました。アイデアも出てきました。今日はその内容について、チームメンバーとメンターの鈴木さんからアドバイスいただきたいと思っています。また、本業の方でやりたかった発電するビニールハウスについても、薄型の良いものが見つかって、進めているところです!
まちづくりという観点から、いろいろなアイデアが出ています。具体的なものから抽象的なものまであり、 チームでもなかなか煮詰まらない状況です。農業を中心にコミュニティをつくろうという方向性ですが、まだまだ打合せが必要だと考えています。もう一度ビジョンを見つめ直し、最終的な方向性を見つけたいと思います。
私たちは水力発電を中心に事業を行っている会社ですが、未利用農地を活用してさつまいも栽培を始めて1年目です。皆さんのご協力もあり、さつまいもの収穫から販売までをやり切ることができました!一方で、傷がついて売れないさつまいもがあるという課題に直面しています。この傷がついたさつまいもを加工品等で売れないかを模索しています。
3時間たっぷりとアイデア出し!
アイデアソンの時間では、キーノートの内容を参考にしながらどのチームも最終報告会に向けた作戦会議を実施!終始熱量の高いアイデア出しが行われ、時間が足りないほどでした。チームを超えたコラボレーションの話も多数生まれ、テーブルを超えて活発に行き来する様子が見られました。熱い想いをカタチにするために、会場にいる皆さんがそれぞれの得意や強み、持ち味を活かして価値を発揮していました!
今回もまちのこ団のあそび場をお届け!
子どもたちの年齢や個性に合わせて楽しめるあそびがたっぷり用意されていました!アイデアソン名物の「キャリーカートでお散歩」を楽しむ姿も何度も見られ、子どもたちは汗だくになって5時間あそび尽くしていました!
フード&ドリンクコーナーは憩いの場!
最後に、今回の進捗をそれぞれのチームから発表!
絆マルシェについては水戸プロさんの方でしっかりと振り返りをしてくれていました。今日は水戸プロさんの振り返りに対してアドバイスを行いました。また、他のチームに行ったり、最終報告会に向けての話もしました。来月が最後の打ち合せです!しっかりとプレゼンテーションをつくっていきます!お楽しみに!
※チームメンバーの井上さんからの進捗発表でした!
今日は、途中でチーム愛テックファームの松本さんにチームに入っていただきました。中間発表ではアボカドマイスター制度の話を中心に話しましたが、アボカドマイスターには、アボカドへの高い知識レベルが求められるため、いきなりアボカドマイスター制度をつくるのではなく、消費者の方のアボカドファンコミュニティをつくるのはどうか?という話になりました。具体的には「アボカドアンバサダー制度」のようなものを検討し、アボカドのファンの方にアボカドの魅力を広めてもらえないかと考えています。LINEのオープンチャットや、オンラインサロンなどを使ってコミュニティ化をしていきたいです。「第2次アボカドブームをつくる!」を目的に、啓蒙の場としてコミュニティをつくりファンを増やします!
また、事業全体で見た時にバランスの取れるビジネスモデルが作れると良いと思っています。アボカドの廃棄される種を使ったアップサイクル製品で収益化できればと考えています。
今日のアイデアソンでは、3つのパートに分けて取り組みました。1つめは、愛テックファームさんに作っていただいた焼き芋の試食をしました。とても美味しかったです!みんなで喜びを分かち合いました!2つめは、形の悪いさつまいもの売り先や加工できそうな商品を考えたり、加工をしてくれそうな業者さんを調べたりしました。最後に、最終報告会までの進め方について考えました。プレゼンテーションをすることの目的や意味を「東京発電として」「県北として」「私として」という視点で分けながら掘り下げていきました。次回は皆さんと一緒に、最終報告会をどのような構成にするかを検討していきたいと思っています!
※チームメンバーの佐藤さんからの進捗発表でした!
御前山ヴィレッジのコミュニティ形成について話をしました。中間発表では「そばの里づくり」をテーマに発表しましたが、今日のキーノートを受けて私たちのストーリーについて話をしました。特に、起承転結の「起」について煮詰めて話をしました。ストーリーのテーマがまだ定まっていませんが、もう少し煮詰めて最終報告会に向けて「御前山ビレッジはこういう施設だ!」と言えるように進めていきます!
また、報告が1つあります!11/17(日)17:49頃からTBS系列「Nスタ」にて、収穫前のそば畑の様子が放映されました!
今日は商品について集中的に話をしました。メンターの鈴木さんにも入っていただきました!写真のように、透明な箱にいろいろな文言を入れて、トマトジュースを入れて、QRを入れて、AIスタッフに癒しのコメントを入れてもらうというアイデアも出ました。12月のイベントで試してみたいと思います。販売方法は、30~70歳の女性を対象に、IBARAKI senseや道の駅での直売、オンラインショップでの販売を行います。情報発信はInstagramとXを中心に、海外への販売も視野に入れて行います。
※チームメンバーのソウさんからの進捗発表でした!
気遣いと思い入れのあるチームです。あたたかい紅茶も出てきました。今日は「まちの中を行き交う人たちに、ギャラリーの外構を認知してもらうには?」という切り口でアイデア出しを行いました。チームメンバーが作成した画像を実際に出力し、壁面に飾りイメージを深めました!アイデアソンが終わる頃には、2Lの紅茶が尽きていました。今日以降は、最終報告会に向けてストーリーをつくってみようということで、熱い想いを語るエッセンスをチームの中で情報共有をしながら、進めていきます!また、実際に看板をDIYで立ててみようという話があり、みんなで取り組みます!
事業自体はどう進むかは決まっているので、今日は最終報告会のプレゼンテーションをどのようにつくるかを中心に話しました。メンターの鈴木さんに実際にプレゼンを見ていただき、アドバイスをいただきました。いただいたアドバイスを元にブラッシュアップしていきます!また、チーム茅根電設工業の茅根さんからパッケージングの仕事ができる人材の採用について相談も受けたので、最終報告会までにマッチングに持っていきたいです!
※チームメンバーのよっしーさんからの進捗発表でした!
今日は、私たちが届けたいターゲットの設定からスタートしました。キーワードは「腸活」です。「ミキ」は栄養価の高い飲み物なので、高齢者と女性をターゲットにしました。チームCORINはいつもワイワイと笑顔の絶えないチームです。「ミキ」を使ったスコーンを「うまい!!」と言ってみんなで食べました。
今後の事業展開についてもアイデアを絞り、ブラッシュアップしながら進めました。プレゼンも時間以内に収まるように方向性を定めたところで、今日は終了時間になりました。2023年度のBCPリーダーである株式会社W Coralの佐藤絢美さんに、実際に訪問介護のお仕事をされている現場視点での意見も聞きながら、高齢者の方への商品の売り方も考えました。絢美さん、ご協力ありがとうございました!
※チームメンバーの岸本さんからの進捗発表でした!
今日はすでに出ているアイデアを具体的に掘り下げて、現在行っている補助金事業とWEB事業から派生できないかと考えました。補助金事業では「やったきり」にならないように支援したいと思っています。中小企業では、補助金の担当者がいない企業もあり、担当者の人材育成も1つの軸になるのでは?と考えています。また、WEB事業では「そもそもアピールしたいが強みがわからない」という課題もあるのでは?と考えました。皆さんの課題を解決するためにECサイトをつくろうと思います。ECサイトを「なぜやるか」「誰に向けてやるか」「どのようにやるか」等についても話し合いました。ECサイトは、2025年の1月から開始できるようにしたいと思っています。
※チームメンバーの宮内さんからの進捗発表でした!
どのように会員を増やすかについて話をしました。学生会員・正会員・法人会員などのジャンルをつくることや、会費は無料でいいのではないかという案が出ました。結論として有料で実施します。また、正会員の特典についても話をしました。特典は、生苔をお客さんに送り体験してもらったり、正会員の中から展覧会を開催し、良い作品の人を選出する等も考えました。法人会員は正会員・インストラクターが増えてくるとと自然と増えるのでは?と思っています。会員を増やすためには場が必要だと考えたので、ワークショップありきで人を増やしていく方向です。毎月1回ずつワークショップを開催し、会員を増やしていきます!
県北BCPアイデアソン2024もいよいよ終盤📣
県北BCPアイデアソンは、来年1月までの合計7回実施します。
#6からのご参加大歓迎です。ぜひご参加ください!
・12/21(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #6
・2025/1/18(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #7 最終報告会(都内で開催予定)
河股 麻美 森川沙樹