【report #213】KUMAMOTO STARTUP NIGHT 2025

1/30(木)にCIC Tokyoにて『KUMAMOTO STARTUP NIGHT 2025』を開催🎉
これまでに600名もの方々が集まり語らい繋がってきたミートアップイベント「KUMAMOTO STARTUP NIGHT」が今年も帰ってきました!
本レポートでは、熊本をテーマに多くの参加者が集まった、熱気ある当日の様子をお伝えしていきます🔥
PVはこちらから!
16:00 – 16:15 KUMAMOTO STARTUP NIGHTの楽しみ方
まずはVenture Café Tokyo エグゼクティブディレクターのRyusuke Komuraさんから、KUMAMOTO STARTUP NIGHTの概要について紹介がありました。「参加者に気軽にイベントを楽しんでほしい」と、参加に際して気をつけるべきポイントやネットワーキングのコツを紹介しました。「Are you ready?」の掛け声から、元気よくイベントが始まりました!
16:15 – 16:40 opening:熊本のスタートアップエコシステムの今とこれから
株式会社StapleBio 共同創業者兼取締役CSOの勝田陽介さんから、熊本大学発のスタートアップである株式会社StapleBioの活動についてお話しいただきました。希少疾患に適応することが可能な核酸薬の開発を行っており、実現すれば少ない投資とシンプルな手法で多くの希少疾患患者を救うことができるとのこと。熊本発のスタートアップが、世界中の医療に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。
その後は熊本市の大西一史市長とともにクロストークを実施!世界的な大企業を誘致した熊本市は、産業・経済の観点から現在世界的に注目されています。大西市長からは、この機会を活かしグローバルな繋がりを拡げ、熊本のさらなる成長を加速させていくという熱い意気込みを伺いました。また勝田さんからは、熊本が今後産業の中心となるために、熊本らしいブランディングを積極的に発信していくことが重要であるというお話しをいただきました。熊本の成長をさらに推し進めるための重要な視点が共有され、有意義な時間となりました。
16:45 – 17:00 info:熊本市企業誘致施策紹介
熊本市 経済観光局 産業部 企業立地推進課 主任主事の浦本匠さんから熊本市の企業誘致施策についてお話しいただきました。熊本市はアクセスの良さに加え、土地代や賃料などのコストを抑えることができるという企業にとっての多くのメリットを持っています。また、情報教育やグローバル教育が進んでおり、優秀な人材が豊富であることも強みの一つです。さらに、行政のサポートも充実しており、全国トップクラスの補助制度 を活用できるとのことでした。
17:00 – 17:40 panel:強固に繋がる台湾と熊本
IDEAPOST株式会社 代表取締役社長の平山雄太さん、一般社団法人higocolor 代表理事 / XOSS POINT. 施設長の上平健太さんをお招きし、Venture Café Tokyo Program Managerの足立あきほさんがモデレーターを務めつつ、台湾企業TSMCの熊本進出を発端とした熊本と台湾を結びつける現在の取組とそこから生まれたインパクト、さらに今後の展望についてお話しいただきました
平山さんは長期に渡り台湾のビジネス人材と日本をつなげる役割を担ってきたとのこと。また、上平さんは政府系機関やスタートアップ支援施設とのネットワーク構築により台湾と熊本の連携を強化する取り組みを行っているそう。
パネルディスカッションでは、熊本全体の台湾へのマインドや、台湾から見た熊本の可能性についてトーク。今後のつながりを広げるための準備として、まずは台湾からの人々が熊本市に来た際の行政の受け入れ体制を整えることや、台湾においても熊本においても、人と人の関係性を築く場をつくることが重要だと言います。
17:50 – 19:00 KUMAMOTO STARTUP PITCH
KUMAMOTO CITY PICHでは、熊本の起業家5名の登壇者にピッチいただきました。
まずは株式会社Coatolieの大山愛美さんからスタート。アパレルのサステナビリティに課題を感じ、洋服のリフォーム・縫製の事業を展開されているとのこと。リフォーム会社の運営だけでなく障がい者・女性への技術育成支援、着物などのアップサイクルのプロジェクトなど幅広く手がけているとのこと。今後はアメリカなどでの海外展開も見据えているとのことです。
続いて、株式会社Lboseの小谷草志さんは「デジタルの力で、人と組織を柔軟にする」をビジョンに、企業のDX化事業についてピッチいただきました。現在注力して事業が、紙の発注書をAIによりOCR化するプロダクト!特に、手作業で入力することの多い製造や小売業をターゲットとして、紙ベースが多い業界の効率化を進めていきたいとのこと。
株式会社ラムネの五島圭祐さんからは「保険を自分で決める時代のデジタル保険代理店」と題して新たな保険のあり方についてピッチ。補償内容を吟味できかつ自分に合った保険が選べるような相談窓口になるべく、まずは住宅の火災保険市場でシェア拡大を狙うとのこと。将来的には火災保険以外にも拡大し、新時代の保険屋のあるべき姿を目指していくそう。
株式会社T-Starkの佐竹達也さんは、熊本に移住してから芽生えた熊本愛から立ち上げた、熊本県専門のグルメSNS「クマべる」をピッチ。休日に行くところがないと感じたことから熊本の飲食店データをオープンにできるサービスが欲しいと考え、写真を中心とし質の高い口コミの集まるようなSNS型グルメアプリを開発。地域価値創造のプラットフォームを目指しています。
Tooon株式会社の杉山裕磨さんは、目標達成を支援するAIツール「Tooon」についてピッチ。AIにプロジェクト設計を任せ、やるべきタスクを整理してもらうことでタスク達成が本来のゴールにつながるサービスを開発・運用している杉山さん。今後は請求書の作成や顧客管理も自動化できる機能を実装し、グローバルな展開も視野に入れていました。
株式会社P&Aの中畑敏哉さんからのピッチは「藻」の持つ可能性を活用するためのディープテック!開発し特許も取得した藻類用活性剤の「Algae Power」により、バイオ燃料や健康食品など様々な可能性を持つ藻類の安定した培養生産を行うことができる技術とのこと。藻類生産のほとんどを占めるアジアを中心に、今後更なる事業拡大を目指していくようです。
コメンテーターにはQBキャピタル合同会社シニアアソシエイトの具島三佳さんをお招きしました。それぞれの事業のメリット・デメリットをよりわかりやすく引き出すようなコメント・質疑をいただき、各ピッチ今後の事業展開がよりポジティブに広がりました!
19:10 – 19:50 panel:熊本大学発ディープテックスタートアップの現在地
株式会社StapleBio共同創業者 / 取締役CSOの勝田陽介さん、株式会社サーモンテック 代表取締役の田邉将之さんにご登壇いただき、東京農工大学ディープテック産業開発機構准教授 / 博士(工学)/Venture Café Tokyo Program Advisorの跡部悠未さんがモデレーターを務め熊本大学発のディープテックについてパネルディスカッション!
研究者としての視点を持ちながら、社会実装にも積極的に取り組まれているお二人ならではの知見をもとに、起業家としての熊本大学の環境や海外展開に至るまで幅広いテーマについてお話しいただきました。日常生活から少し離れた課題に目を向けることで、社会にインパクトを与えるディープテックが生まれるとのこと。何より、研究そのものを心から楽しんでいる様子が伝わり、会場全体が熱気に包まれるようなディスカッションとなりました!🔥
各セッションの裏では、ドリンクを片手にネットワーキング会場が盛り上がりました!
20:00 – 20:40 panel: FIVE RINGS -熊本に引き寄せる-
最後のパネルディスカッションは、株式会社Lbose執行役員の椿原ばっきーさん、有限責任監査法人トーマツ監査・保証事業本部 西日本事業部 西日本アドバイザリー マネジャーの田島大地さんをゲストにお招きし、弊社代表取締役 / 熊本学園大学 外部講師の堀下恭平がモデレーターを務めました!
熊本らしいローカルなビジネスカンファレンスとして、昨年新たに立ち上がったFIVE RINGS。行政と民間が両輪として支え合いながら拡大していくカンファレンスとして、今後どのような運営や方向性を目指していくのかをお話しいただきました。
民間からのアイデアをアクションに繋げるために官民の連携を深めエコシステムを形成しつつ、将来的には他地域での横展開も考えているそうです。
20:40 – 20:45 Closing
クロージングは、熊本市 経済観光局長 村上和美さんにイベントを締めていただきました!TSMC工場の建設を契機とした熊本のグローバルな可能性について熱く語られ、地域全体の盛り上がりをぜひ実際に体感してほしいという強いメッセージが印象的でした。熊本の未来への期待と希望に満ちた、力強い締めくくりとなりました👏
多くの方々のご協力により、今年も大盛況で終わることができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!!
るんるん