【report #175】県北BCPアイデアソン#1-Business Challenge Program-
7/20(土)に開催した『県北BCPアイデアソン #1』の様子を紹介します!
初回は、会場である日立地区産業支援センター(HITS)に86名の方々が大集結!茨城県内外から多くの方が集まり、盛大な2024年シーズンの開幕となりました!まちのこ団で遊ぶ子ども、高校生、昨年のリーダー、昨年から参加しているチャレンジャー、初めて参加するチャレンジャーなどが集い、コーヒーとおやつ片手にリーダーの課題を真剣に深掘り。5時間のイベントはあっという間に終了!次回に向けて、リーダーとチャレンジャーがお互いについて知り合うことができる時間となりました。
さてここからは、今回参加できなかった方々や当日の様子を振り返りたいという方々に向けて、アイデアソンの様子を紹介いたします!
まずは、どんなリーダーが参加しているのかを紹介!
イベント内では、リーダーから3分間で、事業紹介と今回取り組む課題を発表していただきました。
株式会社シンカゼ 代表取締役 三牧 航さん / 日立市
株式会社シンカゼは、地域課題×副業・兼業人材のマッチングサイト「Otanomi」の運営や、地域機関・地方自治体と共に地域企業に対する人材支援プロジェクトの企画・運営・伴走支援を行っています。
県北地域の1番大きな課題は人材不足、特に若手が足りないことです。しかし、県北地域では少子化が進み、若い人を採用すること自体が難しくなってくる現実があります。解決手段の1つとして、地域で何かをやりたいという副業兼業人材の活用、スキルシェアという考え方を提案します!
県北BCPアイデアソンでは、地域企業のイノベーションを促進するスキルシェア文化の構築に取り組みます!
BAKE SHOP CORIN 代表 小川 径子さん / 日立市
BAKE SHOP CORINは、日立市河原子にある地域のパン屋さん!スイーツショップとしても地域の皆さんからとても愛されています。
看板商品がないのが長年の課題でした。県北BCPアイデアソンでは、地域の方の健康と農業の発展に貢献できる商品開発をしていきます!開発する商品は「ミキ」です。「ミキ」の原料には、茨城が誇る名産品のお米とさつまいもを使います。皆さんから知恵やアイデアをいただきながら、茨城「ミキ」の一大ムーブメントを起こします!
茨城のさつまいもとお米を使った乳酸菌飲料「ミキ」の販売で、県北地域に健康と魅力を広めたい!をテーマに、県北BCPアイデアソンを駆け抜けます!
一般社団法人日本苔アート協会 代表理事 山縣 健志さん / 北茨城市
山縣さんが代表を務める一般社団法人日本苔アート協会は、苔アートや作品を作る体験を通して奥深い苔の歴史やその美しさだけではなく、オリジナルの作品を自分でつくる面白さをシェアすることを目的に活動されています。
生の苔は管理や取り扱いが難しく、特に生の場合は検疫の問題で海外輸出ができません。そのため、7年かけて独自の開発を行い、天然の良質な苔に特殊な保存加工を施したモスチャーをつくりました。生の苔のように見えますが、水やりや温度管理を必要としない鑑賞用に適した商品です。今後は、インバウンド向けのモスチャーの体験講座などを進めます。
県北BCPアイデアソンでは、インバウンド需要を取り込む苔アートの戦略づくりに挑戦します!
株式会社今橋製作所 新事業開発リーダー 所 純さん / 日立市
株式会社今橋製作所は、日立市にある製造業の会社です。新しいシステムの導入や新しい技術の導入に前向に取り組み続け、地域未来牽引企業2018や、はばたく中小企業300社に採択された実績があります。
経営者の課題は総合診療が必要なケースが多いと実感しています。例えば、設備の導入の相談を受け、話を深堀りしていくと、根本の問題は売上の減少だったということがあります。製造業という枠組みだけでは解決できることが限られています。他の業種の事業者さんと会社の枠を超えて連携し、支援ができるような体制を作っていきたいと思っています!
県北BCPアイデアソンでは、地域密着型経営サポート事業「コンパスリーチ」で県北地域の活性化に取り組みます!
アトリエトモドール 人形作家 日高 朋子さん / 日立市
人形をつくり発表し続けてきて40年の日高さん。2020年にオープンしたギャラリーの今後、そして人形作家 日高朋子としての今後を見据えたチャレンジがスタートします!
自分の発表の場であると共に、他の作家さんも応援したいという想いがあり、日立市久慈町でギャラリーを運営しています。コロナ禍の2年間はクローズしていました。その2年の間にネット社会が進み、作品の発表も販売もネットで行う世の中になりました。リアルにこだわる作家さんは減りました。けれど、ここにしかない場所であり続けたい!日立市にこんなギャラリーがあるということを発信し、継続するために皆さんのアイデアと力を貸してください!
創作人形アトリエ「ギャラリー朋」のリニューアルを通じた作家の魅力を引き出す場づくりに、ぜひご注目ください!
株式会社愛テックファーム 取締役 松本 剣さん / 高萩市
愛テックファームは、水耕栽培手法によるリーフレタスの生産販売を行っています。関東圏のスーパー約40店舗に納品ルートがあるため、売り場で松本さんのお写真を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか!
未経験から農業を立ち上げて運営してきた7年間でわかったことは、生産者は野菜を作ることにおいてはプロですが、売ることについてはド素人だということです。農業の課題は、労働対価が低くなってしまっていることです。この課題を解決するために「絆」というプロダクトを立ち上げました。
県北BCPアイデアソンでは「生産者の所得改善を実現する新ブランド『絆』で農業に明るい未来を」をテーマに、プロモーション普及活動に取り組みます!
AMAZING JUICE 代表 齋藤 幸枝さん / 日立市
齋藤さんは「アボカド起点のアップサイクル」をテーマに、アボカドというひとつの素材を追求し、飲食業界の垣根を超えた資源循環型ビジネスの実現を目指し、取り組んでいます。現在は茨城県北地域を中心にイベント出店を行い、製造する際に出たアボカドの種は、日立市茂宮町で持続可能なアボカド農園を運営する「Pieces’ FARM」さんにお渡しし再び栽培していただいているそうです。また、齋藤さんは地域の事業者さんとのコラボ等にも力を入れ地域活性化を目指して活動しています!
人生どん底の時にアボカドジュースに出会って感動し、アボカドのジュースとスイーツの専門店AMAZING JUICEを立ち上げました。アボカドをジュースとスイーツで楽しむという新しい食文化を届けながら、1つの素材を生かした資源循環型ビジネスの考え方で、製造時に出るアボカドの皮と種を再活用した自社製品をつくることを目指しています。
県北BCPアイデアソンで取り組むテーマは、アボカドアップサイクル事業の地域連携とプロモーションです。「美味しさ」「健康」「環境を守る」というこの3つを共存させるため、日立市のアボカリテラシーを爆上げし、フードロスの削減に向けて挑戦します!
有限会社茅根電設工業 代表取締役 茅根 太造さん / 常陸大宮市
有限会社茅根電設工業は、電気工事業、太陽光発電事業、農業を行っています。地域密着で事業を行ってきて、間もなく設立50年を迎えます。今回の県北BCPアイデアソンへは、新事業の農業で挑戦します。農業では、フルーツトマトとブルーベリーを栽培しています。
太陽光発電×農園×「何か」を見つけるために県北BCPアイデアソンに参加しました。県北地域にある魅力的な「何か」を具体的に始めたいと思っています。2015年にソーラーシェアリングを知り、2018年にソーラー付き農業でブルーベリー栽培を始めました。常陸 太陽の庭という名前でブルーベリー観光農園とフルーツトマト農業をしています。
「持続可能エネルギーの活用と高品質新ブランドの開発で、農業を稼げる魅力的な仕事に」をテーマに、県北BCPアイデアソンではチームメンバーと一緒に「何か」を見つけて形にしていきます!
株式会社要建設 代表取締役 髙野 賢さん / 常陸大宮市
建設事業をはじめ、不動産や美容・健康、飲食、食品製造、農業、海外などの様々な地場産業振興の事業に取り組んでいる要建設。御前山ビレッジは、地域特産のそばの産地に飲食・宿泊・物販・レジャー・農業・食品製造の複合施設。県北BCPアイデアソンでは「御前山ビレッジを起点とした地域連携プログラム開発」に取り組みます!
まちに尽くそう、環境に尽くそう、健康に尽くそうということを大切にして事業を行っている会社です。4年前から常陸大宮で農業を始めました。国道123号線の栃木県との境で、常陸秋そばを有機農業で栽培してます。御前山ビレッジは今年の秋にオープン予定です!
県北BCPアイデアソンでは「御前山ビレッジを起点とした地域連携プログラム開発」に皆さんと一緒に取り組みます!
東京発電株式会社 食のプロジェクトリーダー 後藤 七海さん / 常陸太田市
東京発電は、茨城県北地域において100年以上前から続く水力発電所を受け継ぎ地域に根差した事業として運転保守を行っています。「地域のためにもっとできることはないか?」との想いから、未利用農地を活用してサツマイモを栽培し、今年の秋に初収穫を迎える予定です!
水力発電は自然の地形を生かしたエネルギーで、地域の皆様に支えられて成り立っている事業です。地域の方から「使っていない農地がある」と聞き、未利用地でさつまいも栽培を始めました。地域のためになる効果を生み出すにはどうしたらいいのか、地域の輪を広げていくためにはどうしたらいいのかについて考え、取り組んでいきます!
「未利用農地を活用したさつまいも栽培で、地域の輪を創出したい! 」という熱い想いで、県北BCPアイデアソンを駆け抜けます!
その後、チャレンジャーが参加するチームを選ぶための「ワールドカフェ」を実施しました!
発表を聞いた上でもっと話を聞きたいと思ったリーダーを3名選び、リーダーについてもっと深く知ることができる時間となりました。
ワールドカフェ終了後は、ともに事業開発に向けてアイデア出しをしたいリーダーを決める時間に。リーダーの方々にとってはドキドキの時間で、会場には緊張感が漂っていました!
ドキドキの時間を経て、全10チームが誕生し、アイデアソンと成果発表を行いました!
株式会社シンカゼ
茨城県北地域の企業に対してスキルシェアという考え方を広げるにはどのようにすれば良いかを、アイデア出ししました。地域で企業をどのように動かすかではなくて、どうすれば新しい事業が起こせるかという観点からアイデアを出していこうという話になりました!
BAKE SHOP CORIN
ミキは健康に良いということを切り口に、どんなものに使えるかというアイデア出しを行いました!更に、原料であるさつまいもと米を全部使い切れるようにフードロースの観点からも色々検討していきます!
皆さんの意見をたくさんいただいて、やりたいことが共有できたと思います。これから色々な意見を具体的に出し合いながらアイデアを進めていきます!
株式会社今橋製作所
今回のアイデアソンでは解像度を高めることに時間を使いました。この事業を分社化し私たちのリーダーを社長に据えるくらいの熱量で未来を描いていけたら良いなと思っています!
アトリエトモドール
課題が山積みだということがわかりました。ただ、チームに来てくださった皆さんのおかげで、どんな風に点と点が繋がって線になり、面になって立体になっていくのだろうということがすごく楽しみで、ワクワクしています!
株式会社愛テックファーム
絆は人が繋がるものです!僕のチームには学生さんがたくさん来てくれました。県北BCPアイデアソンを通して、学生の皆さんの勉強にもなり、そして、しっかりビジネスをやっていくための取り組みをしていきます!
AMAZING JUICE
「アボカドの品種は2000種類あります、すごいですよね」という感動を皆さんと共有したいというリーダーのもと集まってくれたチームメンバーです!そんなアボカド産業は、日本国内でこれからどんどん大きくなる市場です。アボカド産業を、今の時代にあったサステナブルな業界にしていきたいという強い想いで、アイデアソンを駆け抜けたいと思います!
有限会社茅根電設工業
太陽光発電×農園×「何か」の「何か」のところを、I LoveということでAIのアイドルを推していくことになりました。キャラクターをつくれる、AIで歌がつくれるメンバーが集まってくれたので、進めていきます!
株式会社要建設
東京発電株式会社
事業を始めた取り組みの目的やバックボーンを共有しました。その後、さつまいもでどのような加工品をつくるかや、どのような場所で売るのが良いかなどのアイデア出しをしました!
最終報告会までの半年間、各チームではさまざまなドラマが生まれることでしょう!皆さん、各チームの応援をよろしくお願いします!
さらに、2022度リーダーとして参加し優秀賞を受賞したまちのこ団が、今年度も子どもから大人まで楽しめる「あそび」をたくさん積み込んだあそび場を届けてくれました!
また、初年度から大好評のアイデアソンのお供、おいしいコーヒーとおやつ!
ただいまコーヒーのコーヒーとObi / time to hyggeのお菓子をみんなで楽しみました。
県北BCPアイデアソンは、自分のできることを活かし、リーダー/チャレンジャーを応援することで自身も成長することができる場です。大人も子どもも学生も、誰もが混じり合い、誰かの「やってみたい!」を「いいね!」と応援し合っています。立場や年齢を超えてお互いを尊重し合うからこそ生まれる新たなエネルギーで、一緒に県北地域を盛り上げましょう!
県北BCPアイデアソンは、来年1月までの合計7回実施します。
#1に参加できなかった方も#2以降のご参加大歓迎です!ご都合の合う日程に、ぜひご参加ください!
・8/17(土) 13:00~18:00 アイデアソン #2
・9/21(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #3
・10/19(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #4 中間発表
・11/16(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #5
・12/21(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #6
・2025/1/18(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #7 最終報告会(都内で開催予定)
麻美