【report #155】XOSS STORY “コミュニティ×アントレプレナーシップ”
2023年12/23(土)にXOSS POINT.にて『XOSS STORY “コミュニティ×アントレプレナーシップ”』を開催✨
大寒波の中ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
“好き”や”やりたい”に全力で取り組み、周りも巻き込んで楽しむ。そんなゲストの赤池さんのもとには、熱量あるひとが集まってくる。「やりたいことは全部やる」、そんなアクティブな生き方をお話しいただき刺激的な時間でした。ここで生まれた出会いやアイデアを今後も大事にし、新しい価値創造につなげられるといいな、と未来にワクワクするイベントとなりました🤩
『XOSS STORY』では、アントレプレナーシップを発揮し様々な領域で活躍されている大学生をゲストにお招きし、モデレーターとの対談を通じ生まれた “ストーリー” を皆さんにお届けします。そして参加してくださった皆さんとの対話を通じて “クロスストーリー” をともに創り上げていきます。
今回は、研究に打ち込みながらも研究者によるエコシステムの形成に取り組む、熊本大学大学院 博士後期課程2年の赤池 麻実さんをお招きしました!イベントのテーマは“コミュニティ×アントレプレナーシップ” 。
各々の分野で好きな事に取り組む探究者たちによるエコシステムが、社会にも恩恵をもたらすような仕組みをいかに創り出すか。課題に対し浮かんだアイデアをすぐ実行に移し、常に実験を繰り返す赤池さんの想いと取り組みとその成果をお話しいただきました。
博士課程までの8年間を大学の機械科で過ごす中で、女性としての研究キャリアや博士課程の社会的ハードルといった課題に疑問を感じ、性別・年齢・国籍関係なく一人の人間として楽しく生きていける社会を実現したいと考えるようになった赤池さん。
「研究者は一人の人間として楽しく生きている先駆者だと考えている。しかし、予算を獲得するための雑務に追われたり、その研究ってなんの役に立つの?と問われたりと、ノイズが多いのも事実である。だからまずは、研究者が研究に集中できるシステムの構築を私がする。」そこで、基礎研究者も応用研究者もその中間の人も自分の興味のままに研究しプロトタイプや理論をつくり、それを社会と繋げられる大きなエコシステムをつくるために活動するようになったとのこと。
また赤池さんは、学生が様々な分野の研究に早くから関われるような機会を生み出すための「研究室バイトシステム」を立ち上げました。これは専門・学年・国籍関係なくその研究室に関心のある学生がアルバイトを行いながら研究に携わることのできる制度。研究者側としても人手不足の解消や他分野からの刺激に繋がります。
熊本大学で実装し医工融合や教授と学生双方からの手応えを感じたことから、当初熊本大学・東北大学のみで導入していたところを全国に広げています。
その他にも、研究以外にも各自が好きなことに取り組む「自由研究サークル」の立ち上げ、地域と大学をつなぐ「科学実験教室」、安心して好きなことを話せる空間「Telaco」等、ご自身のビジョンの実現のために多くの取り組みを形にされています。
Telacoの目標として「生きる一人ひとりの土台となり、土となるような場所づくりをしていきたい。一人ひとりが楽しく生きられる世界線を目指したい。」という言葉があり、ここに全ての取り組みに対する哲学があるように感じました。
トークセッション終了後は、赤池さんの話に熱く共感する参加者からの意見が飛び交う時間となりました!特に同じような課題を抱えている地方国立大学関係者も多く、それぞれ実感を伴いながら話を聞いていたようでした。自分の大学で赤池さんの取り組みを取り入れたいと考える人もちらほら!
今回のように、毎回テーマに沿った参加者が集まることで「新しい何か」を生み出すきっかけになるかもしれない繋がりができていきます。
『XOSS STORY』ではこのようなつながりをつくる機会として、これからもXOSS POINT. にて実施していきます🔥 何か新しいことにチャレンジしようとしているみなさん、まずはイベントに参加することから始めてみませんか?
るんるん