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【report #152】TSUKUBA STARTUP NIGHT 2023

12/7(木)にCIC Tokyoにて『TSUKUBA STARTUP NIGHT 2023』を開催🎉

2018年に実施した『TSUKUBA GLOBAL NIGHT』からスタートした本イベント。これまでに約1800人の方々にご参加いただいてきました。今回は「ディープテックと未来をつなぐTSUKUBAのエコシステム」をテーマに、つくばならではのスタートアップ・エコシステムを東京で体感できる企画を実施しました。つくば市主催、Venture Café Tokyo共催のもと、弊社はイベント運営と配信を担当しました。

本レポートでは、多くの参加者を呼んだ熱気ある当日の様子をお伝えしていきます🔥

 

4:00pm – 4:05pm:来賓挨拶

文部科学副大臣の今枝宗一郎さんからご挨拶いただきスタート。学生スタートアップの経験もある今枝さん。政府の視点から、現在のスタートアップ活性化に向けた取り組みについて熱い想いを語っていただき、東京とつくばをつなぐ本イベントにも激励の言葉をいただきました。

 

4:05pm – 4:35pm:TSUKUBA STARTUP NIGHT 2023の楽しみ方

Venture Café Tokyo プログラムディレクターの小村隆祐から、本年で5年目となるTSUKUBA STARTUP NIGHTの楽しみ方を紹介。リラックスして参加してほしいと、参加の心構えやネットワーキングのコツを実演も交えて紹介し、会場の緊張も解けたようでした。

 

4:35pm – 4:45pm:つくばのスタートアップ・エコシステムの現在

つくば市政策イノベーション部スタートアップ推進室 室長の屋代知行さんにご登壇いただき、つくば市のスタートアップエコシステムの展望と課題をお話しいただきました。多様性があるベンチャー創出に力を入れているつくば市。一方課題として、市民がテクノロジーの恩恵を感じていないことや常に産業を拡大していかなければならないことを挙げていました。産官学の連携のためには、大学・研究機関・自治体・そして銀行などの民間支援組織がうまく連携できるプロセスが大切であると、市の立場ならではの見方を示されました。

 

 

各セッションの裏ではフリードリンクを楽しみつつ、ネットワーキングが行われていました!

 

4:50pm – 5:45pm:キーノートスピーチ「研究開発型スタートアップ」成長のターニングポイントとこれからの未来について

H2L株式会社 代表取締役社長 兼 琉球大学 工学部教授の玉城絵美さんにご登壇いただき、ほとんど基礎研究がない分野で自ら15年かけ礎を築き社会実装まで漕ぎ着けたというご自身の壮大な経験を基に、ディープテックのターニングポイントやスケールする方法などについてお話しいただきました。ご自身でボディーシェアリングという固有感覚を共有するディープテックを立ち上げ、研究者・起業家・大学教員という三つの立場を持つ玉城さん。ご自身でさまざまな経験をされてきたからこその俯瞰した視点でお話しいただき、玉城さんの経験を追体験しより具体的にイメージできました!

 

5:55pm – 6:45pm:スタートアップ・エコシステムの本質とエコシステム間のConnectへの期待について

ルクセンブルクのLUXINNOVATION 国際事業開発部長David FoyさんPlug and Play Japan株式会社で執行役員を務めながら一般社団法人スタートアップエコシステム協会 代表理事をされている藤本あゆみさん、Kind Capital ファウンダー兼代表取締役鈴木絵里子さんをお招きし、つくば市顧問IDEAPOST株式会社 代表取締役社長平山雄太さんにモデレーターを務めていただき、ルクセンブルクと日本の違いや参考にできそうな点などをお話しいただきました。

ルクセンブルクと日本は天然資源が少ないという共通点はあるものの、国内市場に集中しがちな日本と、国内の市場だけでは生き残れないためあえて国際性を作ったルクセンブルクにが大きな違いがあるといいます。人口がつくばのわずか3倍しかないルクセンブルクでは現在スタートアップ支援などが盛んで、国自体の市場は小さくても人や情報が集まるハブになることで外国企業が自国でビジネスを始める価値を生み出しているとのお話に、会場も興味深く耳を傾けていました。

 

つくばのスタートアップによるデモテーブルも設置しました!

  

 

 

6:55pm – 7:45pm:つくば発ライフサイエンス・エコシステムの未来

アステラス製薬株式会社 専務担当役員研究担当の志鷹義嗣さん、三井不動産株式会社 フェロー ライフサイエンス担当の三枝寛さん、筑波大学つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDo) 副機構長の町野毅さんの3名をゲストに、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 パートナー兼チーフインベストメントオフィサーの大堀誠さんをモデレーターにお招きし、各々の取り組みからつくばにおけるオープンイノベーションやライフサイエンス分野の未来についてお話しいただきました。

つくばや柏の葉などにオフィスを構え、つくばとも深い関わりを持つ登壇者の方々が感じるつくばの魅力や特色、現在のサイエンスやR&Dのトレンドについて、医療やバイオ分野での幅広いお話が聞けるセッションでした!また、最近つくばのアステラス製薬研究センター内にオープンしたSakuLabつくばというオープンイノベーション拠点もご紹介いただき、つくばでの医療系スタートアップの盛り上がりを感じました。

   

 

7:55pm – 8:55pm:社会のあり方を根本から変える都市づくりへのスタートアップの挑戦 -つくばスーパーサイエンスシティ構想-

  

株式会社PKSHA Technology AI Solution事業本部金融 / セキュリティ管掌パートナーの佐野長紀さん、Community Mobility株式会社 代表取締役副社長の松浦年晃さん、株式会社リーバー 代表取締役の伊藤俊一郎さん、つくば市スマートシティ戦略監の中山秀之さんをゲストに筑波大学システム情報系社会工学域准教授の藤井さやかさんをモデレーターにお招きし、異なるフィールドで社会課題の解決に取り組まれている立場から、スーパーサイエンスシティつくばのあり方をディスカッションいただきました。

まずは筑波大学で都市計画、まちづくり研究をされている藤井さんより、簡単につくば市の概要と課題を紹介いただきました。つくば市は中心が人口増加し施設が足りないところがある一方、周辺部は高齢化が進むという地域ごとに全く異なる課題を抱えています。そんな中で、スーパーサイエンスシティ構想で取り組んでいることやスタートアップの関わり方を各々の立場でお話しいただきました。

 

8:55pm – 9:00pm:クロージングトーク

最後は、五十嵐立青つくば市長からのクロージングトーク!つくば市には資本のためでなく課題解決のためにスタートアップを始める起業家が集まっており、社会を良くしたいと考え諦めない方々がいるからこそ前に進んでいけるというメッセージで締めくくってくださいました。

多くの方々のご協力により、今年度もすばらしい一夜になりました。今後もスタパを中心に、つくばのスタートアップ支援を続けていきます!

るんるん

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