【report #142】県北BCPセミナー編 vol.5 -Business Challenge Program-
11/11(土)に開催した『県北BCPセミナー編 vol.5』の様子を紹介します!
Business Challenge Program(県北BCP)では、茨城県県北振興局主催のもと、茨城県県北地域の企業による事業開発を通した将来的な雇用創出を目的に、事業開発に必要となる自社の課題や特色を理解し異業種との対話を通して知見と視点を学ぶセミナーと、ディスカッションとPoCを通した事業開発を実現するアイデアソンを開催しています。今年度も県北BCPでは、6回のセミナーと7回のアイデアソンを開催し、事業開発を通した将来的な雇用創出を目指していきます。
セミナー編vol.5では「どのように情報を届けるか、デザイン力とブランディング」をテーマに、有限会社時の広告社 代表取締役の小松和広さんをお招きし、ブランディングとは何か、どのようにデザインすればステークホルダーに情報が伝わりやすくなるのかなどについてお話しいただきました!
まずは小松さんの経歴から!
小松さんは入社13年目に代表取締役に就任し、時の広告社でデザインを通じて企業や団体の問題解決につながるような取り組みをされています。デザインはグラフィックやWebサイトだけでなく、システムや空間、プロモーションといった多岐にわたる分野に対応しており、デザインの力で地域の暮らしをより豊かに楽しくすることを目指していらっしゃるそうです。
今回のテーマであるブランディングや、それが伝わる企業デザインについてお話しいただきました!
以下3つのポイントを軸に、小松さんのブランディングやデザインの哲学をお話しいただきました。
小松さん曰く、ブランドとは事業に関わるステークホルダーとの約束であり、それを共有していくプロセスがブランディングだといいます。ブランディングはWhy / What / Howの視点から考えることができると、ご自身のデザインやプロモーションを例にとりつつ説明いただきました。
- Why:企業のパーパス
文化的な視点を持つことで見つかるとのこと。権威に回収されない創作や表現、生活に紐づいた”壊れにくい”活動を考えることで文化的な価値が生まれるそうです。 - What:コンテンツ
一方的な情報発信ではなく、実感を伴う「価値の共体験」で差別化することで選ばれるコンテンツが作ることができるといいます。 - How:メディア
届けたいサイズ(範囲・規模・期間)を想定し「情報の器」を設計することで伝わりやすい情報になるとのことでした。
最後に、企業がブランディングに取り組んでいく大きな意味として、企業文化が地域文化になることで、地域文化が支えられていくのではないかと考えている、と締めくくりました。起業と切り離せないブランディングというトピックで、多くの学びがあるプレゼンとなりました!
小松さんのお話の後には、参加者からブランディングについて深掘りする質問が多く出てきました!
自社や他社においてホームページなどブランディングを実装する際に生じる問題や、企業自身で自立していく際の注意点など、実務的な部分からの質問も多く出ました。ブランディングを広義に捉え、社外だけでなく社内の意識を作っていくところから始まっていると仰っていたのが印象的でした。
交流会では、参加者同士で和気藹々と情報共有や相談ができる時間となりました!
イベント終了後は、小松さんの濃密なプレゼンを受け、参加者同士で考えていることや気になったことを話しつつ、視点の違いを発見できる場となりました!