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【report #113】県北BSS キックオフ -ローカルビジネスの可能性-

5/13(土)に開催した『県北BSS キックオフ -ローカルビジネスの可能性-』の様子を紹介します!

茨城県県北振興局とともに、県北地域で新たに起業する方を対象とした起業スクール「県北Business Start School(県北BSS)」を実施しています。県北地域でのビジネスアイデア創出方法やキャッシュポイントの作り方、資金調達方法など全7回のカリキュラムを用意し、メンター・コーディネーターによる支援体制のもと、県北地域でのビジネスシーズと自身のアセットを探求できるスクールです。

今回のキックオフでは、6月から始まる本スクールに先立って、誰でも参加できるトークセッションを実施しました!オンライン配信に加え、会場は4月にオープンしたばかりのヒタチエにて実施した様子を、会場写真とともに紹介していきます🔥

 

まずは、主催の県北振興局 局長 市村美江さんよりご挨拶をいただきました。

 

日立市生まれで生粋の茨城県人でございます。県北愛は人一倍です! 県北BSSはまだキックオフがスタートしたばかりですが、すごくエネルギーを感じています。幅広い年代の方々が集まり、何かしら実現したいという強い想いを感じます。ぜひ本スクールにご参加いただき、自分の願いや目標、想いを実現していただき、県北地域の振興にも寄与していただけるとうれしいです。

県北BSSスタートにぴったりの、熱量のあるコメントをいただきました!

 

続きまして、ローカルプレイヤーピッチを実施!

ローカルプレイヤーピッチは、スクール各回で必ず実施していきます。考えたことを考えているだけではなかなか進まないので、考えたことをまとめて発表しフィードバックをもらうことを高速で繰り返していくことで、学びをカタチにしていきます。

今回はデモンストレーションとして、今後コーディネーターとしても県北BSSに携わってくださる、一般社団法人常陸frogs 代表理事 菅原広豊さんに5分のピッチをしていただきました。

🚩菅原さんが日立で取り組みを始めるまでのあゆみ
🚩これまで取り組んできた事業の紹介
🚩ローカルプロジェクトのメリット、デメリット
🚩失敗から学び成長する重要性
🚩常陸frogs5期生募集のお知らせ
などについてお話しいただきました。

 

ここからは、本日お越しいただいた3名のゲストのトークセッションの内容を抜粋して紹介します!

まずはそれぞれ自己紹介とローカルビジネスのポイントについてお話しいただきました。

🙋‍♂️ 大西 正泰さん(一般社団法人ソシオデザイン 理事 / 吉備国際大学 社会科学部 経営社会学科 講師)

今回は「自分に最適化された幸福と快楽」をテーマに、とても私的でローカルなベンチャー論についてお話しいただきました。

自分が起業するような性格になったのは、親がやりたいことをやらせてくれていたことと、環境を変えて勝者と敗者の往復体験をしたことが大きなポイントだったとのこと。幼少期の体験と教員の経験から、起業家精神の根源に何があるかを深掘りしていただきました。

さらにローカルビジネスにフォーカスすると、売上と収入を上げることではなく幸福度を上げていくという方向に変わってきていることがポイントになるとお話しいただきました。主となるプレイヤーを支え一緒になって取り組む2人目、3人目を育てることが、ローカルアントレプレナーを育てる大きなコツになるとのこと。さらに、そのプレイヤーたちが活躍できる舞台をつくることも実は重要なのではないかと考えているそうです。実体験をもとに大西さんが感じたことは「練習とやり方が分かればできる」ということ。

ローカルビジネスはまちづくりテーマパークであり、そこが面白いところであると大西さんは話します。ローカルビジネスを組み立てる際は「心理的距離を近づける」「時間消費とサービスの組み合わせを考える」「使っていないものを資源に変える」の3つがポイントになると、事例をもとにお話しいただきました。

「『自分が撹乱する→撹乱量の多い場所へ撹乱量の多い人を連れて行く→変化しつづける→勝手に変化しつづけ撹乱が起き始める』まとめると、自分をサードプレイスにし歯車を回すことで、小さいこともいつの間にか大きいことになることが、ローカルビジネスの面白さ!」

 

🙋‍♀️ 尾崎 香苗さん(株式会社FRASCO 代表取締役)

広島県生まれ広島県育ち。片足を広島県に置いたまま全国に出かけていくというスタンスで、地域活性化プロデューサーとして活動されている尾崎さん。学生時代のテレビリポーター経験の中で伝えることの楽しさと地域の面白さに触れ、まちづくり出版会社へ入社。5年前に株式会社FRASCOを設立されました。趣味は旅、クラフトビール、グルメ、キャンプ、アニメ、アート鑑賞。「ワークライフバランス」ではなく「ワークアズライフ」を大事に生活されています。

株式会社FRASCOのモットーは「人と地域の幸せの化学反応を起こす」こと。地域自体がどうなりたいのかをヒアリングし、事業立案やプロモーション、出版、地域ブランドの商品開発とEC販売、地域のHUB拠点の創出などを行っている会社です。

株式会社FRASCOが全国の地域で取り組まれている事例をたっぷり紹介していただきました!
◎新拠点となるカフェや商店、事務所の複合施設「FRASCO」の開設準備中
◎自主事業である「さとやま商店」では、道の駅などと連携してECサイトを運営
◎多岐に渡る事業者とともに、交流人口、関係人口、定住人口プロジェクトを実施
◎茨城県庁とともにニューツーリズムの造成事業「IBARAKI里・山・トレイル」が5/31(水)よりスタート
◎地域課題に向き合い人の波を起こす事例として「ひろしま里山ウェーブ」を実施
◎そこにしかない自然を生かした「無印良品とさんけん“感じのいい暮らし”ってなんだろうミーティング」を実施
◎移住促進プロジェクトの事例として「常陸大宮市移住定住プロジェクト」を実施

最後に、サラリーマン時代に上司からいただいた「本を読め、人に会え、そして、旅をしろ」というコトバをご紹介いただきました。このコトバは、サラリーマン2〜3年目くらいからずっと意識しているそうです。

「知的好奇心を大事にし、インプットとアウトプットをしながら、ご自身がワクワクするお仕事をぜひ見つけていっていただきたいなと思います。」

 

🙋‍♂️ 堀口 正裕さん(株式会社第一プログレス 代表取締役社長 / TURNS プロデューサー)

埼玉県狭山市在住で、週末は1000坪の畑での農作業と子どもたちへの武道指導を行い、4人の子どもを育てる堀口さん。いい意味で地域にしがらみながら全国を回っているそうです。

TURNSでは現在「移住してでも働きたい、地域の会社」をテーマに、地域に根を張って事業をつくっている人たちに着目。地域のプレイヤーがたくさん生まれ、その周りに仲間がたくさん増えている地域は、やっぱり元気だなと感じているとのこと。今年3月末で30周年を迎える堀口さんの会社では、地方創生が謳われるずっと前から地域情報の発信を行っています。

TURNSというタイトルには「人生の転機」という意味を込めているそうです。「人生のターンをした人たちの物語を紹介することで、都市生活者の生き方、学び方、考え方のターンをしていきましょう」という想いを込めてつくられたメディアです。

TURNSで取り組んでいることをたっぷりご紹介いただきました。
TOKYO FMの人気番組「Skyrocket Company」内の移住専門コーナー「スカロケ移住推進部」へのレギュラー出演
◎「島暮らし!仕事マッチングツアー」等の実施
TBSONE-J」という番組の月1レギュラーとして出演
◎オンラインキックオフイベントには200名の方にご参加いただいた「TURNSプラットフォーム」のスタート
◎ローカルから世界にマーケットをつくるためにシリコンバレーにオフィスを構える「GLOBAL TURNS PLATFORM(通称:G TURNS」の実施
relayとタッグを組み、移住×継業マッチングプロジェクト「あとつぎターン」のスタート

堀口さんは「幸せになるためにローカルビジネスを行う」と話します。

「地域創生の前に、まずは自分創生のためにいろんなことをやっていくことが大事。1回原点に帰り、幸せになるために行動しましょう。そのために今この瞬間からできることは、まず県北BSSに参加すること!(笑)そしてワンクリックでTURNSを購入することです!(笑)」

 

クロストークではさまざまな視点からローカルビジネスの可能性を探りました。

「楽しんでいるから人が巻き込まれていく」

大西さん▶︎自分が楽しくやっていけば、おのずと地域も変わっていく!
尾崎さん▶︎人生のほとんどが働いている時間だからこそ、楽しめることに転換する考え方が大事!
堀口さん▶︎とにかく楽しんでいる人、すごいスピード感で量をこなしている人、きれいごとを言わない人、諦めが悪い人、仲間を大事にしている人は成功する!

 

「地方創生よりも自分創生」(堀口さん)

自分の人生に向き合ったときに、今よりもっと楽しく豊かに生きたいと思って一歩踏み出すなら、それなりの準備が必要。マスコミなどの言葉につられて自分の人生を動かすことはありません。自分で選択しているからこそ楽しめる!

 

「起業して1番変わったのは注目度」(尾崎さん)

ローカルで起業する事例はめずらしいからこそ、注目度もあがり信用がとても大事になります。起業すると自分の舞台を自分でつくることができる自由を手に入れ、会社そのものの顔になることで、より大きな範囲の方々と直接つながって取り組むことができます!

 

「無理に夢をつくる必要はない」(大西さん)

起業しない人はしない。やりたいけどやらない人ではなく、やれるけどやれてない人をどれだけ救ってあげられるか。やりたいことのサイズに合わせてサポートしています。起業は無理にする必要はなく、予想外想定外が起こるところにいけばいいだけ。そうすれば、ほっといても自然とやりたいことが出てきます!

 

最後にゲストの方々からみなさんへメッセージ!

堀口さん▶︎こういう場でのつながりは、これから先何年も続きます。取材をしてみなさんの事業を知ってもらい、仲間を増やしてもらえたらいいなという思いでメディアを運営しています。県北BSSで学ぶことになったときは、どんどん情報をください。起業はひとりでやるものですが、甘えられる人には思いっきり甘えてください!

尾崎さん▶︎起業する際は、やりたいことプラス俯瞰で見ることが大事。ひとりで頑張る必要はなく、一緒に取り組んでいける人や経験したことある人が周りにいることはすごく素敵なことです。プライドはいらないので、いろんな人の意見を聞いてポジショニングしていきましょう。人とつながって連携して取り組んでいってください!

大西さん▶︎起業してよかったことは、誰かと一緒におどる経験と誰かが自分のためにおどってくれる経験ができたこと。まずは真似しておどってみるだけでもいいんじゃないかなと思います。出産は女性にしかできないけれど、この世の中になかったものを生み出す社会的出産は性別関係なくすることができます。ぜひチャレンジしてみてください!また、知らないだけで面白い自治体はたくさんあります。そこを知るだけでも、ローカルベンチャーは人生変えてくれる面白いツールになるはずです!

 

トークセッション終了後にはネットワークを実施!

県北地域でビジネスをしている方、これから始めようとしている方、県北地域で新しいことにチャレンジしようとしている方、県北地域を盛り上げたいと思っている方、県北地域で人とのつながりを求めている方など、さまざまな業種業態や年代の方々が集まり、活発な交流が行われました。

 

\Exploring KENPOKU!!/

いよいよ6/9(金)から県北Business Start Schoolがスタートします。
全7回のカリキュラムを通して、受講生みんなで
県北地域でのビジネスシーズと自信のアセットを探求していきましょう!

 

KENPOKU PROJECT E メンバー募集中!
茨城県県北地域において、首都圏等を中心とした地域外からの新しい視点で、 県北地域の資源活用や地域課題の解決につながるビジネス等を起こし、 その成果を地域に広く波及させることができる方を、 KENPOKU PROJECT Eのメンバー(起業型地域おこし協力隊) として募集しています!

詳しくはこちらをチェック!!

 

■ 主催:茨城県制作企画部県北振興局
■ 運営:株式会社しびっくぱわー
■ 問い合わせ先:kenpoku-bss@civicpower.jp

中井 遥

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