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堀下恭平
代表取締役
2014年12月25日設立
1990年9月生まれ
熊本県熊本市出身
好きなもの:
エビと餃子とコーヒー
生き方はもっと自由だと伝えたい
ー 会社設立から、現在の体制となるまでの経緯
2014年、学生ながら行政計画策定コンサルとして開業していました。そこで出会った知見と経験のあるメンバー3人で、人と人、人とまち、まちと仕事との関係を見つめなおし「地域のことを愛せる人を育てたい」という想いから創業しました。僕の出身である熊本や当時の拠点である京都も考えましたが、つくば市に根を下ろそうと決めました。
2019年の小泉入社まで創業メンバーは全員複業で、会社は僕1人で運営していました。コワーキングスペースであるLabの中で、チームで何かに取り組む楽しさを実感したのが大きな契機となり、創業から7年目、再チャレンジでようやく会社になった、という気持ちでいます。
ー 5人体制となることで目指すことはありますか?
これまで、自分1人でなんでもやってしまっていたんですが、それよりもチームで取り組む方がさまざまな事業でも長くかつ深く、丁寧に関わっていける。加えて、それぞれのスキルがあるので、想像していないものが来るんですよ(笑)。
目指すところは「みんな自由であれ」、ということ。僕自身、自由が好きですし、ストップ掛けるのも、掛けられるのもいやです。
自由でいるためには、やり切る力が必要。会社全体として、得意な能力は伸ばし続けていきつつ、自由を土台に持つプロフェッショナルであり続け、目の前の人に常に全力でありたいです。

ー 今、社内全体で取り組んでいることはありますか?
コロナ禍において、コワーキングスペース運営からオンラインイベントのライブ配信へ業態転換し、決して少なくない投資をしました。5人のリソースを使って運営したのが、「TSUKUBA CONNÉCT」です。「TSUKUBA CONNÉCT」とは、起業家、投資家、研究者など、スタートアップに関わる様々な分野の方々がつくばに集い、交流する茨城県主催のプログラムです。
つくば市やスタートアップを推進する各機関と協力・連携して、スタートアップ・エコシステムの構築を目指しています。これは、いち個人としても総まとめのつもりで取り組んでいますが、Labで培ったイベント企画運営ノウハウと人の繋がりを最大限に活かした価値共創ができていると感じています。
ー 堀下さんにとっての「挑戦すること」と「挑戦を応援すること」への想いとは。
あらゆる挑戦は等しく尊いという想いが強くあります。
この想いの源泉は、挑戦の粒度や規模感は人それぞれであるにも関わらず、大小だけで判断し、笑うという世の中への憤り。僕は会社を通して、生き方はもっと自由だと伝えたいんです。答えがないものなんだから、好きにしていい、自由でいいはずなんです。しびっくぱわーでは、「まちと仕事のRE:Design」として、人づくり・まちづくりを一人一人に寄り添って進めています。まずはうちの社員から課題フリーとなればいい。誰がいつ、どこで、何をやるのかで縛りたくないんですよね。そんな想いを、仕事を通じて発信して、一緒に挑戦したい人が集まっていったら、未来が楽しくなると思いませんか。
高木 真矢子
合同会社JOYNS 代表・ライター・編集者・プロデューサー
1986年生まれ、茨城県常陸太田市出身。2018年3月JOYNS設立。コンテンツ制作、キャスティング業、PR業、WEBメディア「水戸経済新聞」運営などを展開。個人事業主の中3と小6の2児の母。往復100キロ圏内の取材や打合せは極力ロードバイクで向かうサイクリストでもある。

堀下恭平
株式会社しびっくぱわー
代表取締役社長/
総務省認定
地域力創造アドバイザー
Profile
1990年熊本出身つくば在住。東日本大震災をきっかけに2011年春から学生だけでコミュニティカフェを創設。カフェで出会った仲間と下妻市や水戸市、横浜市などの商店街活性化に参画し大学を休学。世界一周の後に京都へ移住。関西を中心に行政計画策定支援で最初の起業。全国60自治体以上の総合計画や障害福祉計画、介護保険事業計画、子ども子育て支援事業計画などの行政計画を策定。つくばに戻り大学生をしながら、2016年12月あらゆる挑戦を応援する場Tsukuba Place Lab創業。6年半で企画運営したイベントは2,000回以上、利用者27,000人以上。2018年10月つくば駅前コワーキングup Tsukuba創業。2021年4月よりつくばスタートアップパーク運営。「迷ったら全部やる」がモットーで「成功するまで続ければ失敗しない」が信念。令和元年度茨城県知事表彰 新しいいばらきづくり表彰 産業振興 受賞。総務省認定 地域力創造アドバイザー。熊本駅前インキュベーションXOSS POINT.アドバイザー。
人生の中で価値のある挑戦を、全力で応援したい
会社の中で自分の役割を端的に言えば、「やりたい」と言った人にコミットさせ、具体的なアクションを始めさせること。そしてそれを応援することです。
僕が応援したいと思うのは、挑戦しようとストラグル(焦り、もがき)している人。挑戦の内容は正直なんでもよく、足踏み状態でもいいから動き出そうとしていて、その人が「限りある時間を使って取り組むだけの理由」を持っていれば、僕は全力で応援します。
応援することは楽しいし、応援するなら、本気で取り組んでいる人を支えたい。僕自身も、時間を使って取り組む価値のあるものとして関わりたいですしね。
たとえば、「絵を描くのが大好きで仕事にしたいけど、いくら描いても食べていけないので描くのを諦めた」という状況は、僕としては許しがたい。だからこそ、本当にその人が挑戦したいのであれば、僕は「絵で食べていくためのスキーム」を組み立てて、その人が価値ある人生を送れるようにしたい。
挑戦の途中で、前進から足踏みに戻ることがあっても良いと思います。でも動き出すときは「限りある時間を使って挑む価値はあるか?」を大切に、全力でもがいてほしい。そんな人のことを、僕は全力で応援します。
仲間と育む毎日の成長が、人生を楽しく豊かにする
僕自身、常に何かしらに取り組んでいるし、経営者ではあるけど現場が大好き。現場にいると、僕たちの仕事に興味を持ってくださる方や、今まさに挑戦しようとする方、ストラグルしている方に出会います。
挑戦を続ける後進から目標にしてもらいたいと思いつつも、過去の成功に縛られず、道を譲ってあげたいという気持ちもあります。でもそれは、僕自身が挑戦を止めるのではなく、新たな道を作りまた本気で走り出す、ということです。
僕が思う「本気で取り組むこと」とは、昨日より今日、今日より明日と成長していること。その成長は、人生の楽しさにもつながります。
人生は楽しくありたいし、会社も人生を楽しむために続けてきました。事業の中では、社員やビジネスパートナーたちと協働することで、学びが増え、できることも広がり、僕自身の成長も促されててゆく。それを繰り返してゆくことで毎日僕は成長し、結果的に人生も豊かになる。
いま、僕の中にあるキーワードは「凡事徹底」。価値ある時間を過ごし、昨日より今日、の成長を繰り返す。地に足をつけて目の前のことを確実にこなす。それを繰り返すことで、最初は思い描けなかったものすごい場所に到達できると思っています。
佐野匠
インクデザイン合同会社 ライター・フォトグラファー
はたして皆様のパワーを受け止めきれるだろうか!?と思いながら挑んだインタビューと執筆。案の定、しびっくぱわーさまの熱に終始飲まれておりました。
それでも、スタッフさんそれぞれが抱く「応援」「成長」「チャレンジ」への熱意に煽られ続けたことで、私自身も熱くなってきました。執筆を終えた今でも、「そうだ、そうだ、やりたいことがあるんだ!」とソワソワしているところです。
執筆にあたり、何度もお話の時間を頂きました。おかげさまで、スタッフのみなさまを以前より身近に感じることができて、ちょっと嬉しかったです。そして、みんなもしびっくぱわーさまの熱に飲まれてみたらいいんじゃないか!?としみじみ感じておりました。

堀下恭平
株式会社しびっくぱわー
代表取締役社長/
総務省認定
地域力創造アドバイザー
Profile
1990年熊本生まれつくば在住。商店街活性化/行政計画策定支援で最初の起業をし、以降まちづくりや福祉領域のNPOまで幅広く8社起業/経営。2016年あらゆる挑戦を応援する場Tsukuba Place Labを創業し7年で2,800回以上のイベントを企画運営。2018年つくば駅前コワーキングup Tsukuba創業。2021年よりつくばスタートアップパーク運営。「迷ったら全部やる」がモットーで「成功するまで続ければ失敗しない」が信念。総務省認定 地域力創造アドバイザー。

堀下恭平
株式会社しびっくぱわー
代表取締役社長/
総務省認定
地域力創造アドバイザー
Profile
1990年熊本出身つくば在住。東日本大震災を機に2011年春から学生だけでコミュニティカフェを創設。下妻市や水戸市、横浜市などの商店街活性化に参画し大学を休学。世界一周の後に京都へ移住。行政計画策定支援で最初の起業。全国60自治体以上の総合計画や地域福祉計画などの行政計画を策定。つくばに戻り大学生をしながら、2016年12月あらゆる挑戦を応援する場Tsukuba Place Lab創業。8年で企画運営したイベントは3,500回以上、利用者33,000人以上。2018年10月つくば駅前コワーキングup Tsukuba創業。2021年4月よりつくばスタートアップパーク運営。2024年4月より日立市マイクロクリエイションオフィス晴耕雨読を事業承継し経営。「迷ったら全部やる」がモットーで「成功するまで続ければ失敗しない」が信念。令和元年度茨城県知事表彰 新しいいばらきづくり表彰 産業振興 受賞。熊本学園大学 講師。熊本駅前インキュベーションXOSS POINT.アドバイザー。
好きな場所で好きな仕事を続けながら、もらった恩を循環させていきたい
20代で起業した当初から、チャンスがあればとにかく手を挙げ、それと同時に一歩踏み出すような勢いで続けてきました。そうやってアクションを起すと必ず何らかのリアクションがもらえて、たくさんの方に助けていただいたことで、今の自分があります。
今まで助けてくれた人たちに「恩を返したい」と常々思いながらも、みんな僕よりもずっと立派で、先を走る人たちばかりです。僕の力では、来世までかかっても皆さんに恩返ししきれないとも感じています。
だからこそ「僕が応援したい人たちに向けて恩を送っていこう」と考えています。いただいたご恩をしっかりと循環させていくという意味の「Pay it forward」のカルチャーを改めて大事に感じています。特に、この2年ほどでステークホルダーが大幅に増え、ますます意識するようになりましたね。
僕がまず恩を送りたいのは、しびっくぱわーのメンバーたちです。しびっくぱわーは、自分が良くしてもらえた時には「ありがとう」、失敗した時には「ごめんね」と言えるあたたかい人たちの集まり。これからも一緒に仕事を続けながら、様々な挑戦にコミットするメンバーに恩を送っていきたいです。
僕の恩送りは、お金や感謝の気持ちだけではなく、知識、ノウハウ、機会、人とのつながり、失敗した時のフォローなどの様々なものをイメージしています。「情けは人のためならず」を本気で信じているし、自分が何か良いことをすれば絶対良いことが返ってくるという性善説を地で行っています。メンバーたちには受け取った恩を糧に、いい仕事をして愛されてほしいし、さらに自分から恩を送れるようになってほしいですね。
これからも自分自身やメンバーにとって縁のあるまちを舞台に、それぞれが好きな仕事をたくさん展開していきたいです。興味があって好きな仕事にはずっと興味関心を抱けるし、楽しいに違いないだろうと思います。
例えば僕だったら、ルーツのある熊本や今住んでいるつくばを舞台に仕事をするのが最高にハッピーです。仕事を通してまちに貢献できれば、日頃のあいさつやコロッケのおまけなどで気持ちを伝えてもらえます。このように少しずつ恩が循環していく関係性の中に身を置いていることは、とても楽しいですね。
好きなまちを舞台に好きなことに真剣に取り組むと、それに対してお金を出してくれる人が現れ、事業が育ち、まちへ還元できるようになります。これが、僕が起業してから15年間続けてきた仕事の根幹だと思っています。そしてもちろん、僕やメンバーもやりがいや面白さを感じることが出来ますし、恩が循環し続ける「Pay it forward」な体験が生まれていると感じますね。
佐野匠
取材では、仕事や目標、これまでの歩みなどをいきいきと言葉にするしびっくぱわーの皆様の熱を間近に感じていました。具体的なエピソードや、体験から思考を深める話題も多く、真剣に楽しく仕事に打ち込んできたからこそ語れるお話だったと思います。
期せずして、今回の取材は私の転換期とも重なり、自分の仕事のあり方を見つめなおす大切な時間でもありました。
貴重な機会を頂きありがとうございました。
皆様のご活躍を楽しみにしております!
清田睦月
インクデザイン株式会社所属 エディター
1999年生まれ、IR(インベスター・リレーションズ)分野での製作を得意とし、インタビューライティング、企画・編集などを行う。インクデザイン株式会社が日立市にサテライトオフィスを持つ縁から、茨城県内での取材に多数関わる。特にお気に入りの地域は大子町。

堀下恭平
株式会社しびっくぱわー
代表取締役社長/
総務省認定
地域力創造アドバイザー
Profile
1990年熊本県熊本市生まれ。東日本大震災を機に筑波大学2年次にコミュニティカフェを創設運営。下妻市や水戸市、横浜市などの商店街活性化に参画した後、行政計画策定支援で最初の起業し以降8社起業経営参画。全国60自治体以上の総合計画や総合戦略などの行政計画を策定。まちづくりとスタートアップ支援を中心に年間1,500件以上のイベント企画運営登壇。2016年あらゆる挑戦を応援する場Tsukuba Place Lab創設、2018年つくば駅前コワーキングup Tsukuba創設、2021年つくばスタートアップパーク運営、2024年常陸多賀駅前 晴耕雨読を事業承継し経営。令和元年度茨城県知事表彰 新しいいばらきづくり表彰 産業振興 受賞。

堀下恭平
株式会社しびっくぱわー
代表取締役社長
Profile
1990年熊本県生まれ。筑波大学在学中の2011年、東日本大震災をきっかけにコミュニティカフェを学生のみで創設。2014年12月株式会社しびっくぱわー設立。2016年コワーキングスペース『Tsukuba Place Lab』を開設し、地域とスタートアップをつなぐ拠点運営を開始。現在はつくば(本社)・日立(支社)を拠点に、東京・熊本でも活動を展開。コワーキングスペース運営、イベント企画、行政コンサルティング、新規事業開発支援などを手がける。総務省認定 地域力創造アドバイザー。
リモートワークを実施する企業も増えた今、多くの経営者が問い直しています。
「制度やツールを整えれば、組織はもっとうまく機能するのだろうか」
「本当に大切なのは、もっと根本的な何かではないだろうか」——。
茨城県つくば市をメイン拠点に、フルリモート・フルフレックス体制で13期目を迎える株式会社しびっくぱわー。代表の堀下恭平さんが大切にするのは、制度やツールではなく、「いい仕事をしよう」という共通の軸でした。
売上目標を立てず、ノルマもない。それでも距離を越えて人がつながり、挑戦を応援し合う組織は、どのように生まれたのでしょうか。
「会社が好きなわけじゃなくて、仕事が好き」——そう語る堀下さんの言葉には、経営者としての覚悟が込められていました。
マネジメントの再構築という現実的な課題に直面しながらも、代表の堀下さんが貫く『仕事への愛』と『信頼』の経営哲学を伺いました。
2025年、会社や堀下さん自身の役割で一番大きく変わったことは何ですか?
堀下:正直、今がめちゃくちゃ大変。メンバーの退職をきっかけに、再び全体のマネジメントを直接担うことになったんです。チーム全体を一人で統括してる。
一方で、時間をかければ、クオリティコントロールは明らかにしやすい。直接見られるようになって、良かったと思う部分も大きいです。
でも、耐えた。2025年はそういう年だったかな。
2025年のハイライトとなったプロジェクトは?
堀下:悩みますけど、日立市の自動運転バスプロジェクト「#みらドラ」ですね。
大規模プロジェクトで、課題は「自動運転バスを地域に受け入れてもらうこと」。
着目したのは「子どもをもつお母さん」でした。サイレントマジョリティになりえる方々に最後に「走らせないでほしい」と言われれば、このプロジェクトは終わる。だから小学生向けのイベントで子どもに楽しんでもらって、ママ・パパ・おじいちゃん・おばあちゃんにも参加していただく。
このプロジェクトで試したのは「違う組み方」。今となっては、自分にできないイベントはないと思っている。でも、それじゃ全体が成長しない。だから今回、自分は現場にあまり行かず、外部パートナーやチームメンバーにお任せしました。
株式会社しびっくぱわーとは、堀下さんにとってどんな存在ですか?
堀下:しびっくぱわーにおける僕のアクションは、一世一代の限りある80年くらいの人生というアート活動だと思ってる。ドキュメンタリードラマの主人公のようにありたい。最高の瞬間をいっぱい浴びたい、その真ん中にいれたら嬉しい。
プロジェクトは「キャンバス」だと思ってて。描いては次のキャンバスへ。作品は壊さず飾っておきたいけど、自室じゃなくて「まちの片隅にある、誰でも見られる壁のような場所」に。バンクシーみたいな感覚かもしれない。
プロジェクトに取り組むときも、役割分担を明確にして最適化するとか、そういうのには心躍らない。サッカーじゃなくて、野原でボールを蹴る。何やってもいいから本気でいけ!みたいな場が好き。
全部自分でやりたい。全体に寄与して生まれるものを見ていたい。会社が好きなわけじゃなくて、仕事が好き。仕事をするために会社をつくっている。
フルリモート・フルフレックス体制をとる株式会社しびっくぱわー。どう機能しているんですか?
堀下:フルリモートは、うちにとってそんなに障壁じゃないんです。現場でほぼ毎日イベントをやっているから、自然と社員が集まる機会がある。リモートなのに週1で会う人もいるし、規模によっては全員集まることもある。むしろ難しいのは、フルフレックスの方。
それでもフルフレックスにこだわるのには理由が。
堀下:家族や自分の好きな人と、自由に過ごせる時間を設計できる力をつけるため。でもその自由は、仕事の能力を上げないと得られないと思っています。
義務を効率よく履行できれば権利を得られる。だから自由になれて、七五三や新婚旅行も当然のように休める。でもそれが許されるのは、普段の信用・信頼があってこそ。許されるだけの成果を、普段から出していればいい。
メンバーさんに求めることは何ですか?
堀下:一緒に働くうえで、会社への愛情とか、信頼関係を一番大事にしたい。
この1年で加わってくれたメンバーは、7〜10年来の知り合いばかり。会社への理解度は低いけど、堀下への理解度は高い。だから、社長として距離を取らず、フラットな関係で仕事ができています。
社長だから敬われるとか、そういうのって不毛だと思っていて、それよりも「いい仕事」しようよと思ってる。
僕らの仕事の中心は行政案件で、一つのプロジェクトを習熟するのに3年かかると思っています。1年目でようやく1周できて、2年目で全体像が見えて、自分の思考で試せるのが3年目。だから、すべてのメンバーに、できるだけ早い成長を求めます。
1年がかりでExcelがうまくなりました、みたいなことには正直興味がない。仕事を通じて成長できると信じているから、仕事が好きなんです。
ちなみに、13期目を迎えても、売上目標を立てたことは一度もない。メンバーにもノルマはない。重視するのは「立ち上がる衝動」。
メンバーへの愛情はあるけど、根底にあるのは「いい仕事をしようぜ」っていう気持ち。手を抜く人——それが社員さんであれ、バイトさんであれ、クライアントさんであれ、仕事だからって手を抜く人に対しては、我慢ならないんです。
そうなってしまったら、お互いにカタチだけの仕事をする時間に、貴重な人生が使われていくじゃないですか。それが本当に許せない。毎日みんな、死に一日ずつ近づいているんだから。
次の1年で挑戦したいことは何ですか?
堀下:やったことがないことを、どんどんやりたい。圧倒的成長を、まだまだ感じたいです。
起業して15年。どんな仕事もなんとなくできるようになってきた。社員の抱える課題も、だいたいわかる。誰に相談すればいいかも、誰に頼れば解決するかもわかる。でもそれって、もう自分がタッチしなくていいことなんですよ。
自分は仕事を使って成長したい。それが人生を豊かにすることだと思っているから。だから、メンバーみんなにも仕事を通じて成長をして、人生を豊かにしてほしい。
今年10周年のTsukuba Place Lab。さらにその先に向けては、どんな想いがありますか?
堀下:まちづくりのジェネラリストになるには20年かかると、言われたことがあります。Tsukuba Place Labをつくった時、20年後に最大価値を発揮する場でありたいって決めてたんです。
ビフォーコロナ3年、コロナ禍3年、アフターコロナ3年——Tsukuba Place Labは、その間も開け続けてきた。
10周年だけど、やっと折り返し。これからチャレンジができるって感覚なんです。
起業に動き出してから15年。さらに15年後の50歳になった堀下さんはどうなっていると思いますか?
堀下:50歳になってもしびっくぱわーの社長を辞めるつもりはないです。売却も考えてない。しびっくぱわーは、僕のアート作品なので。
そして、変わらず現場に出ていたい。でも、今と同じことはしていたくない。執行役員級のメンバーがいて、圧倒的に持っているカードが増えている——そんな未来を描いてます。
でも、譲るつもりはない。新しい会社もつくらない。しびっくぱわーに集結させたいと思っている。
そう思う理由は、集結させてみるおもしろさがあると知ったから。メンバーが増えると、やれることが増える。全くわからないことも増えて、自分の普通がアップデートされていく。それがすごく楽しいんですよ。
社員を雇ったのは、しびっくぱわーが初めてだった。メンバーが増えればその機会も増える。だからこそ、しびっくぱわーでやり切りたい。
「いい仕事をしよう」という共通の軸が、チームを一つにする
まとめ
「いい仕事をしたい」——堀下さんのこの言葉が、取材を通じて何度も胸に響きました。会社は手段であり、仕事が好き。だからこそ、手を抜くことを許さず、メンバーさんの成長も本気で願っている。その姿勢は、組織の規模が変わっても変わりません。
フルリモート・フルフレックスでも一体感を保てるのは、「いい仕事をしよう」という共通の軸があるからではないでしょうか。挑戦を応援し合う文化があれば、距離を越えて人はつながれる。
もしかしたら、「いい仕事」を実現するのに、完璧な制度もマニュアルも、壮大な目標も必要ないのかもしれません。
もしみなさんが「いい仕事」を追い求める仲間を探しているなら、挑戦を応援し合うコミュニティで働きたいと思うなら、堀下さんと同じ志を持つメンバーが、しびっくぱわーで待っています。
みなさんも、自分の「いい仕事」とは何かを考えてみませんか。その答えが、次の一歩を照らしてくれるはずです。
ミヤタハルカ
フリーランス Webライター・編集者・クラウドファンディングサポート
堀下さんと出会ったのは、私が茨城県大子町の地域おこし協力隊をしていた頃でした。どこにでもフットワーク軽く現れて、熱量と行動力がすごい人。そんな印象を持っていました。今回のインタビューで改めて感じたのは、堀下さんの根底にある「いい仕事をしたい」という、まっすぐな想いです。
「最高の瞬間をいっぱい浴びたい、その真ん中にいたい」
そう語る堀下さんの姿は、まさにドキュメンタリードラマの主人公のようでした。
堀下さんの姿勢は、「仕事を通じて人生を豊かにしたい」と願う多くの人に、勇気を与えてくれるはずです。そして私自身も、これからも一緒に『いい仕事』をしていきたいです。





