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プレゼンテーション特集 vol.10|チーム徒然草

1/20(土)に開催した県北BCPアイデアソンの集大成「県北BCPアイデアソン2023最終報告会」登壇されたチーム徒然草のプレゼンテーションをご紹介します。



このプレゼンテーション特集では、県北BCPアイデアソン2023最終報告会に登壇した10チームの活動実績をチームごとに紹介します。今回は、チーム徒然草による『固有資源を活かした「勝てるコンテンツ」の創出』です。
*1/20(土) 県北BCPアイデアソン2023最終報告会の受賞者や当日の様子についてはこちらの記事をご覧ください。

徒然草株式会社の増田周平です。エンターテインメント業界でコンテンツをつくってきた経験があります。僕が県北BCPアイデアソンに参加した目的は、茨城県北地域の固有資源を生かした「勝てるコンテンツ」を創出することです。僕は「勝てる=売れる」だと考えています。そして「売れる=顧客目線で1位になる」ことだと思っています。県北地域には、たくさんの魅力的な資源があります。ただ、静岡県の富士山や沖縄県の海に比べると “顧客目線で1位” の固有資源は少ないと思っています。単純に資源をPRするのではなく、新しい切り口を見つける必要があると思っています。そこで、僕たちのチームでは「県北地域の固有資源をもっと楽しむには?」という切り口でアイデア出しを行い、音声ガイドに注目しました。そして「新しい音声ガイドを自分たちで作れないか?」とディスカッションを重ねる中で、超スパルタ音声ガイド「MUSA」というアイデアを考えました

超スパルタ音声ガイド「MUSA」とは

博物館の例を出しながら、MUSAのサービスの説明をさせてください。皆さんが博物館のエントランスに入ったところからイメージをしてください。エントランスにはMUSAのポスターがあります。MUSAは500円で体験することができます。スマートフォンでQRコードを読み取れば、MUSAが起動しはじめます。MUSAは全ての体験がスマートフォンの中で完結します。

展示室に移動し、MUSAを起動すると、皆さんはMUSAに話し掛けられます。一般的な音声ガイドの場合は、優しく解説をしてくれると思うのですが、MUSAは超スパルタなので「勝手に学習しろ」と言います。さらに「5分後にテストがある」とカウントダウンが始まります。

5分後、テストが始まります。テストにも制限時間がありますが、カンニングOKのテストです。答えは展示室の中にあるので、ユーザーは探しながら答えていくことで、テストをクリアできます。テストをクリアすると、展示物に関連するアイテムをMUSAの中に得ることができます。すると、先ほどまで厳しかったMUSAが「よく頑張りましたね」と優しい声を掛けてくれるようになり「私から解説しましょう」と、解説をしてくれます。

一通りMUSAの音声に沿って進めると、最終的にはその博物館に関連する様々なアイテムがMUSAの中に集まっている状態になります。最後のテストをクリアすると「あなたは、この博物館の全体を攻略しました」という証明のバッジを得ることができます。MUSAのサービスは、このような流れの通りです。

一般的な音声ガイドは、その場限りの単発の使用になりますが、MUSAにはユーザーが継続して利用するための要素があります。マイページを開くと集めたバッチやランキングが表示され、他の観光施設のミッションを見ることもできます。これまでの説明では博物館を例にしましたが、動物園や水族館などの施設もMUSAの導入対象です。ユーザーが見学できる施設なら、どのような施設でも導入が可能です。

人の流れと雇用を生み出す

MUSAで実現したいことは、MUSAを各施設に導入してもらって人の流れをつくり、お金と雇用を生むことです。

ただ、私は過去にエンターテインメント業界でコンテンツをつくってきた経験から「新しいことを知ってもらい、お金を払ってもらうことの難しさ」を、強く実感しています。そこで、集客方法と販売方法、それぞれについて戦略を考えました。

集客方法についてお話しします。既に施設に来ている人たちをターゲットにします。観光施設の来場者は、累計で年間1億人以上のターゲットボリュームです。僕たちは、MUSAを導入してくれる施設の開拓に注力していきます。施設がMUSAを導入する時に、施設側には、コストがかかりません。この点をしっかりと伝えながら、施設開拓をしていきます。

また、施設の開拓は戦略的にフェーズを3つに分けています。まずは実績づくりです。今ここにある環境を活かして、茨城県内で実績をつくっていきます。次にユーザーを拡大します。東京をはじめとした大都市圏に進出し、ユーザーを一気に獲得します。最後にまた地方へ戻り、大都市圏でMUSAを利用した経験のあるユーザーが地方に流れていく仕組みをつくります。来場者が多い施設から少ない施設への人の流れをつくっていきます。

販売方法ついてお話しします。MUSAには、ゲームや学習ツールなどの機能がありますが、購入のハードルを下げるために、あえて「音声ガイド」という誰もが知っている機能を全面に見せることにしました。新しい商品の購入率は一般的に約5%と言われていますが「音声ガイド」として見せるため、既存の音声ガイドと同等の購入率に近づくと考えています。また500円という価格設定は購入しやすい金額だと思っています。

導入施設の総来場者数は約2500万人、購入率が5%で、販売価格が500円だとすると、6億円の売上を目指せると考えています。MUSAで実現したいことは、東京などの大都市圏でつくったユーザー数を各地方に流していくことです。MUSAを導入してもらうことで、ユーザーが観光施設を訪れる回数が増えるため、6億円以上の売上を狙っていきます。最終的には、10億円ぐらいの売上をつくることを目指してやっていきたいと思っています。MUSAで人を集め、各地方に人の流れをつくり、各地でお金と雇用を生んでいく、という社会の形を目指していきます。



 

県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者が登壇します!

県北地域のネットワークをさらに広げるためのイベント県北BCPセミナー編vol.6「新規事業開発と新規起業が生み出す県北イノベーション」にて、茨城県知事賞を受賞されたチーム菊池精機の菊池 正宏さん、オーディエンス賞を受賞されたチームDAIGO SAUNAの和田 真寛さん、優秀賞を受賞されたチーム佐々木製作所の佐々木 謙彦さんがピッチを行います。

キーノートでは株式会社imaの三浦 亜美さんをお招きし「新規事業開発や新規起業におけるコラボレーションの重要性」についてお話しいただきます。合同ピッチでは、県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者と県北BSS最終プレゼンテーション受賞者からのピッチを実施し、県北地域でスタートした新しい取り組みについてお話しいただきます。イベントの最後には交流会を実施し、県北地域での広いつながりとコラボレーションを生み出す機会をつくります。

県北地域の活動に少しでも興味のある方は、新たなつながりとアイデアを求めて、ぜひご参加ください!

\やるぜ、県北!みんな、集まれ!/