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プレゼンテーション特集 vol.9|チーム大北産業

1/20(土)に開催した県北BCPアイデアソンの集大成「県北BCPアイデアソン2023最終報告会」に登壇されたチーム大北産業のプレゼンテーションをご紹介します。


このプレゼンテーション特集では、県北BCPアイデアソン2023最終報告会に登壇した10チームの活動実績をチームごとに紹介します。今回は、チーム大北産業による『県北の林業の働き方を大北産業が変える』です。
*1/20(土) 県北BCPアイデアソン2023最終報告会の受賞者や当日の様子についてはこちらの記事をご覧ください。

森を育み、大地を守る

チーム大北産業の樋本です。まずはじめに、大北産業株式会社のロゴをご覧ください。緑色と水色の2色を使っています。この色の意味がわかる方はいらっしゃいますか。緑は自然を表しています。つまり、林業に繋がる森を育むという意味です。水色は水を表しています。大地を守るという意味を込めて、このロゴを作りました。

会社の概要をお話しします。弊社は1954年に創業し、2024年で70周年を迎えることができました。本社は、茨城県の北茨城市にあります。社員は40名です。事業の柱は、林業の素材生産事業、木材チップの生産事業、造林育林事業という3つです。企業理念は “「木」と「土」を通じて、未来の地球に豊かな環境が残せるよう歩み続けます” です。企業理念には、会社のロゴの思いが込められています。

茨城県の地図をご覧ください。実は茨城県の面積の1/3は森林です。さらにその森林の60%が県北地域にあります。大北産業は、県北地域のほぼ全域の森林の管理を行っている会社です。

弊社は、切る・使う・植える・育てるという “ウッドサイクル” という循環型林業を実施しています。この循環型林業を実施しているのは、県北地域では唯一、大北産業だけです。

林業従事者の傾向

全国の林業の従事者数のグラフをご覧ください。全産業では、65歳以上の従事者よりも、35歳未満の従事者の方が多いということがわかります。この比率が、林業では逆転します。林業では、35歳未満の従事者よりも、65歳以上の従事者の方が多くなっています。

弊社の従業員の年齢を調べました。35歳未満が17%、35〜60歳が50%、60歳以上が33%であるということがわかりました。弊社の状況も、先ほどのグラフと同じ傾向でした。定年退職をする従業員の方が多く、新しく入社する従業員の方が少ないということです。このままでは弊社は、将来従業員が激減してしまい、大北産業存続の危機になると危惧しています。「大北産業が県北地域の林業の働き方を変えなければいかん!」と決意し、県北BCPアイデアソンに参加しました。

県北BCPアイデアソンでの取り組み

県北BCPアイデアソンで最初に実施したことは、従業員へのヒアリングです。ヒアリングの内容は、入社したきっかけについてです。結果は、約75%の方が、同じ会社の従業員による紹介で入社したことがわかりました。その他「実際の現場を見学してみたら、自分が思っていた以上にやりがいのある仕事だと思った」という声もありました。
紹介によって入社する方が多いということを踏まえ、更に紹介による入社希望者を増やすにはどうしたら良いかについて、アイデア出しをしました。たくさんのアイデアの中から、木材チップの掴み取り大会を実施することに決定しました。イベント内容は、木材チップができるまでの見学ツアー、木材チップの掴み取り大会、鍋を囲む会です。場所は、大北産業のチップ工場です。イベント参加者を、従業員の家族と友人に限定し、イベントを実施する予定です。

また、従業員の紹介以外での雇用創出を目指すため、給与面では大企業には敵いませんが、オリジナルの福利厚生をつくっていこうと考えています。今回の県北BCPアイデアソンでチームから出たたくさんのアイデアをヒントに、今後は大北産業独自の福利厚生をつくっていきます。日本の林業の働き方を、大北産業が変える!



 

県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者が登壇します!

県北地域のネットワークをさらに広げるためのイベント県北BCPセミナー編vol.6「新規事業開発と新規起業が生み出す県北イノベーション」にて、茨城県知事賞を受賞されたチーム菊池精機の菊池 正宏さん、オーディエンス賞を受賞されたチームDAIGO SAUNAの和田 真寛さん、優秀賞を受賞されたチーム佐々木製作所の佐々木 謙彦さんがピッチを行います。

キーノートでは株式会社imaの三浦 亜美さんをお招きし「新規事業開発や新規起業におけるコラボレーションの重要性」についてお話しいただきます。合同ピッチでは、県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者と県北BSS最終プレゼンテーション受賞者からのピッチを実施し、県北地域でスタートした新しい取り組みについてお話しいただきます。イベントの最後には交流会を実施し、県北地域での広いつながりとコラボレーションを生み出す機会をつくります。

県北地域の活動に少しでも興味のある方は、新たなつながりとアイデアを求めて、ぜひご参加ください!

\やるぜ、県北!みんな、集まれ!/