プレゼンテーション特集 vol.3|チーム菊池精機【茨城県知事賞受賞】
1/20(土)に開催した県北BCPアイデアソンの集大成「県北BCPアイデアソン2023最終報告会」で、茨城県知事賞を受賞されたチーム菊池精機のプレゼンテーションをご紹介します。
このプレゼンテーション特集では、県北BCPアイデアソン2023最終報告会に登壇した10チームの活動実績をチームごとに紹介します。今回は、茨城県知事賞を受賞されたチーム菊池精機による『MYSATのまち日立』です。
*1/20(土) 県北BCPアイデアソン2023最終報告会の受賞者や当日の様子についてはこちらの記事をご覧ください。
宇宙産業への挑戦!
大手企業への依存体質や下請け体質からの脱却を目指して、宇宙産業の領域で自社製品の開発に本格的に挑戦しているという話をします。
私には、2050年のMYSATの時代で実現したいことがふたつあります。
・日立市が、人々で溢れる活気ある街並みを取り戻すこと
・機械加工が、子どもたちのなりたい職業になること
2023年は「人工衛生ビジネス元年」と言われる急成長期でした。私は、このタイミングで宇宙産業のビジネスを始めなければ世界に置いていかれる、そして、最後のフロンティアと呼ばれている宇宙産業で成功するための大きなチャンスを逃すことになると感じました。日本のものづくり企業にとって、そして県北地域の製造業にとって「宇宙産業でビジネスをやらない」という選択をすることは、大きなチャンスを逃すことになります。そこで、まず私が始めることにしました。
地元日立とものづくりへの愛が原動力
私は日立市出身で、地元である日立が大好きです。地元が衰退する現状を何もしないでただただ見ていることはできません。私の人生の目的は、地元日立の活性化と機械加工の地位向上です。地元の製造業を盛り上げることは、私が何かの意思決定をする際の判断基準における最優先事項です。地元の製造業のためなら一肌脱ぎたくなります。そして私は、ものづくりが大好きです。私にとって最高の喜びは、この地元日立で製造ができることです。
株式会社菊池精機には、63年の歴史があり、ものづくりのプロとして社会インフラを支えてきました。人工衛星も通信インフラです。当社のインフラを支えてきたという強みを最大限に活かしていこうと思っています。そして、茨城県には様々な中小企業の仲間がいます。高い技術とノウハウを持って活動してる経営者が多く集まっています。これからの時代は、中小企業同士が連携をして「1+1=無限大」にする時代です。私は「県北地域の特性を最大限に活かすことができるのは人工衛星だ」と確信しています。この中心的役割が私であり菊池精機です。
茨城県内の製造業の未来をつくる
現在、人工衛星製造メーカーの多くは、ものづくりそのものができる部署を自社で持っていないことが多く、ものづくりの大半の部分が外部に依存しています。一方、今の20~30代の技術者たちの多くは、ものづくりの経験が乏しいまま技術者になっています。「どうやったら上手くできるのか」という悩みや技術の相談ができる環境が社内に整っていません。これらを解決するために「提案型の製品」の開発に取り組みました。当社の社内の治工具設計文化を強みとし、航空機産業で培った設計技術や経験から、様々な製造業者と連携できる人脈を多く持っています。そして今日まで、多くの問題や相談に積極的に答え続けてきました。2023年には、3ヶ所の宇宙人工衛生ビジネスの本場に行き、生の声を聞いてきました。提案型の製品は評価が高く、ニーズもあり、まだ世にない取り組みであるということも確認できました。このような1年間の活動を通じて、2件の人工衛生開発プロジェクトへの参画にお声掛けをいただきました。
私はこの取り組みで、茨城県内の製造業の未来をつくっていきます。2025年頃には大量生産が得意な会社を誘致したり、企業と業務連携をしたりしていることでしょう。また、県北地域では製造業の創業があちらこちらで生まれています。「日立市が、人々で溢れる活気ある街並みを取り戻す」「機械加工が子どもたちのなりたい職業になる」そんな未来を強く思い描いています。
県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者が登壇します!
県北地域のネットワークをさらに広げるためのイベント『県北BCPセミナー編vol.6「新規事業開発と新規起業が生み出す県北イノベーション」』にて、茨城県知事賞を受賞されたチーム菊池精機の菊池 正宏さん、オーディエンス賞を受賞されたチームDAIGO SAUNAの和田 真寛さん、優秀賞を受賞されたチーム佐々木製作所の佐々木 謙彦さんがピッチを行います。
キーノートでは株式会社imaの三浦 亜美さんをお招きし「新規事業開発や新規起業におけるコラボレーションの重要性」についてお話しいただきます。合同ピッチでは、県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者と県北BSS最終プレゼンテーション受賞者からのピッチを実施し、県北地域でスタートした新しい取り組みについてお話しいただきます。イベントの最後には交流会を実施し、県北地域での広いつながりとコラボレーションを生み出す機会をつくります。
県北地域の活動に少しでも興味のある方は、新たなつながりとアイデアを求めて、ぜひご参加ください!
\やるぜ、県北!みんな、集まれ!/
■ 主催:茨城県(担当:県北振興局)
■ 運営:株式会社しびっくぱわー
■ 共同運営:エヌエヌ生命保険株式会社
■ 後援:日立地区産業支援センター