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県北BSSマッチング#1|イベントレポート

2026年8月29日(土)、『県北BSSマッチング#1』を開催しました。

日立市・晴耕雨読にて茨城県北の起業・複業型 地域おこし協力隊(KENPOKU PROJECT E)の現役隊員やOBOGをはじめ、県北地域で事業に取り組む人、県北で挑戦する人たち、総勢58名が集まりました。

それぞれの仕事や活動と出会い、交流する時間のはじまりです。


挑戦は茨城県北からはじまる。『KENPOKU PROJECT E』

茨城県が主導し、広域かつ本格的に「起業・複業型」の協力隊制度を展開する、全国でも極めて珍しいプロジェクトです。その先進性と実績は、地域づくりと人材育成の新たなロールモデルとして注目を集めています。

詳しくは公式ホームページをご覧ください。


挑戦する人を応援する『県北Business Start School』

県北Business Start School(県北BSS)は、茨城県北地域で新しく事業を起こし育みたい方々がともに学び、ともに高めあい、ともに事業成長するためのコミュニティです。

地域で事業をしていると、気になる人はいても、実際にどんな思いをもって仕事をしているのかまで聞ける機会は多くありません。そこで今回、県北で活動する人たちが、立場や所属、事業のジャンルを越えて集まり、お互いの仕事や挑戦への熱を交換する場として『県北BSSマッチング』を開催しました。

交流を通じて知っている人が増える。話せる人が増える。そうしたゆるやかなつながりが、これからの仕事やコラボレーションにつながっていく。そのきっかけをつくれることが、県北BSSマッチングの魅力です。


*特集*
県北で挑戦するKENPOKU PROJECT Eの隊員・OBOGのリアルが伝わる「5分ピッチ」

まちなかプログラミングラボ|西村 建郎さん(OB)
「夢中を継続させる」ために、一人ひとりに向き合う

システムエンジニアである西村 建郎さん。その経験を活かし、茨城県(県北・県央)で8教室『まちなかプログラミングラボ』を運営しています。

プログラミング教室やキャンプ、教育委員会との連携などに加え、教材システムを自分たちでつくり始めたり、大人向けのAI講座やPCデポでの講師を務めたりと、活動の幅も広がっています。

西村さんが大切にしているのは、何よりも「夢中になること」です。

一人ひとりの子どもがやりたいことを見つけたら、それを続けていけるように技術面からサポートする。話を聞きながら、一人ひとりに向き合い、寄り添うことを大切にしています。

「実は向き合いすぎて、生徒集客がうまくいってないんです!」と正直に課題をおっしゃっていました。対象は小学1年生から高校生までで、特に小学3〜4年生を募集中。

「夢中を継続させる」という西村さんの素敵な活動を、身近な子どもたちに知ってもらいたいですね。


AMAZING JUICE|齋藤 幸枝さん(OG)
「自分の挑戦」から「地域の挑戦を支える側」へ

アボカドジュース&スイーツ専門店『AMAZING JUICE』を展開する、齋藤 幸枝さん。

東京で10年間パティシエとして勤めた後、アボカドジュース専門店を立ち上げ、東京で1年間営業。その後、茨城・日立へ拠点を移しました。

「アボカドから地域に新しい場所をつくる」。

専門であるアボカドの皮や種から取れるピンク色の顔料を活用したキャンドルづくりなどアップサイクルにも取り組んでいます。同じくEメンバーの星野明宏さんが営む『ホシノガラス』(大子町)とのコラボレーションは、今年の茨城デザインセレクションにも応募し、一次審査を通過し、現在二次審査に向け準備中です。

その自身のアボカドへの情熱を核に、地域の挑戦を応援する輪を繋げていきたいという思いを伝えてくれました。

その取り組みの一つが日立市大みか町にあるシェアキッチンやサテライトオフィス機能を持つ『micakel』です。誰かの新しいチャレンジを支援する場として運営しています。現在は経営を軌道に乗せるために本格的に取り組んでいるところ。

そして、もう一つは日立市・石名坂町での新たな拠点づくりで、1階には『AMAZING JUICE』の常設店舗、2階には民泊を設ける構想です。

最初の何もない状態から、みんなで思いを重ね合わせながら拠点をつくっていきたい。だからなるべくDIYでやりたいと齋藤さん。これから空き家の内覧ツアー、広大な敷地に生えている草を撃退するイベント、DIYイベントなどを行う計画です。

「面白そうと思う方、ぜひ一緒に」と呼びかけ、最後には山形出身の齋藤さんらしく、「秋といえば芋煮会。みんなで楽しくやれたら」と、これから始まる場所への思いを語り、私たちもその未来にワクワクしました。


coiwai design|後藤 はるかさん(現役メンバー)
「県北には、ちゃんと魅力がある。それを伝えるところまでやりたい」

常陸大宮市を拠点にデザインの仕事を行う後藤 はるかさん。東京で約10年間デザインの仕事に携わった後、2年前に移住しました。

「ずっと独立したいと思っていたので、KENPOKU PROJECT E の制度は願ったり叶ったりでした」。夫の後藤 大樹さんが先んじてEメンバーだったことにも背中を押され、茨城・常陸大宮へ。

後藤さんは、自身を「インタウンデザイナー」と表現し、地域に移住して、自分が暮らす地域のためにデザインすることを目指して活動しています。実際に暮らし始めて感じたのが、「県北に必要なのは、魅力をちゃんと伝えることだ」ということです。

県北には素敵なものはいっぱいある。自然も豊かで、魅力的な場所です。おいしいものもたくさんある。でも、東京にお土産として持っていこうと思ったときに、「ちょうどいいもの」がなかなか見つからなかった。そんな経験から、数ある商品やサービスの中から選ばれるためには、デザインの「伝える力」が必要なのではないかという確信が生まれました。

これまでにも、大子町の奥久慈茶の里公園のアイスクリームのデザインをはじめ、常陸大宮市のEメンバー小島 英久さんのカフェのロゴや、岩﨑 良平さんのリーフレットなど、県北のさまざまな事業者と仕事をともにつくってきました。

地域にある「良いもの」と、それを「選びたい」と思う人の間を「伝える力」でつなぐ。これからもデザインとブランディングを通して、地域にある魅力を伝えていく後藤さんの挑戦をみんなで応援していきましょう。


ひたみち|永松 梨奈さん(現役メンバー)
「キラキラした茨城」だけではなく、地域の日常まで伝える

常陸太田市を拠点に、日本文化や地域の魅力を海外へ伝える『ひたみち』を展開する永松 梨奈さん。

『ひたみち』という名前には、「茨城=常陸の国で生きている人々の道を伝える」という思いが込められています。もともとCMやマーケティングの仕事をしていた永松さん。以前から「日本の文化を海外に伝える」仕事をしたいと思っており、イギリスの大学院へ。約200人の学生のなかで、ただ一人の日本人として過ごしました。

そこで改めて感じたのが、日本にはまだまだ伝えるべき魅力があるということ。たとえば日本の寿司。チリの寿司は巻き寿司を天ぷらで揚げたものだったりといった経験から「本物の日本のものを伝えたい」と感じ、帰国しました。

活動の柱の一つが、伝統文化や地域資源の価値を、正しく海外へ伝えること。伝統工芸士とのコラボや、海外進出する事業者の通訳、海外からのお客さんを現場へ連れていくツアーなどに取り組んでいます。

今年からインバウンドツーリズムにも力を入れています。実際に、アメリカから訪れた参加者との2泊3日のツアーでは、竹林に入って竹を切るところから流しそうめんをつくり、おじいちゃん・おばあちゃんと交流し、りんご園でアップルパイをつくりました。

日本を訪れる海外の人のなかには、観光地を見るだけでなく、「地域に貢献したい」「地元の人と一歩踏み込んで交流したい」というニーズがあります。

その中で、奥久慈茶をはじめ、地域の文化や産業を支える担い手が減っている現実を知ったという永松さん。手入れができなければ、茶畑は荒れ、イノシシのすみかにもなる。「だからこそ、きれいな茨城だけでなく、困難を乗り越えながら暮らしを守ってきた人たちの姿も伝えたい」。海外の人々が惹かれるのは、商品そのものだけではない。そこに暮らす人たちの物語が、海を越えて地域を訪れる理由になる。

県北には、まだまだ「おもしろい人」や「おもしろいもの」がある。その魅力を知り、「茨城を選んでくれる理由」を増やしていくために、永松さんは新たな出会いを求めています。


県北のフード・ドリンクを囲んで

ピッチのあとは、県北の食と手仕事を囲んで交流タイムへ。この日の会場には、県北で活動する人たちが手がけたフードやドリンクが並びました。物語の詰まった料理をきっかけに、隣の人との会話が自然と始まっていきました。

食と手仕事 卯月|岩崎 良平さん(常陸太田市)

常陸太田市・里美地区を拠点に、県北の野菜を生かした出張料理などを行う『食と手仕事 卯月』。今回はタコス系の一品と、野菜・卵を使った2種類のブルスケッタを提供しました。卵には、北茨城市でEメンバーのChristopher James Woodさんが運営する『ELM On The Beach』で飼育されている鶏の卵『たまらん』を使用。地域の食材と人のつながりが、一皿の料理として会場に並びました。



AMAZING JUICE|齋藤 幸枝さん(日立市)

アボカドを使ったジュースやスイーツを展開する齋藤さんからは、「森のバターレーズンサンド」と「ショコラ・テリーヌ」。パティシエとしての経験と、アボカドを起点とした商品開発への挑戦を感じられるスイーツです。

ひたみち|永松 梨奈さん(常陸太田市)

永松さんからは、日本の手仕事や文化を伝える取り組みの一つとして、手もみ茶名人・小室栄寿氏による『べにふうき』の和紅茶を提供。「飲む」という体験を通して、日本茶の背景やつくり手の存在にも触れてもらいました。

エルのカナダハウス|マーシュ・エリザベスさん(日立市)

「県北×カナダ」をテーマに活動するマーシュ・エリザベスさんからは、ミニ県北×カナダスライダー。自家製ハンバーグパティ、チーズ、オーロラソース、炙りレンコンを黒糖パンで挟んだ、県北とカナダを組み合わせた一品です。ドリンクには、さつまいもメープルラテやルートビアも登場しました。



カレーだしっ!by ハイカラ|松井 洋介さん(日立市)

そして、松井 洋介さんからはおだしカレー『カレーだしっ!』。和だしとスパイスを組み合わせたカレーを、今回の交流会でも味わっていただきました。


ピッチから、ネットワーキングへ

ピッチが終わると、会場は本格的なネットワーキングの時間へ。食事やドリンクを楽しみながら、事業の話、地域の話、これからやりたいことなど、さまざまな会話が交わされました。
名前は知っていたけれど、ちゃんと話したことがなかった人やSNSでは見ていたけれど、実際にどんなことをしているのか知らなかった人同士が直接言葉を交わすことで、「そういうことをやっていたんですね!」という新しい発見も生まれました。
また、参加者同士が知り合いを紹介し合う場面もあり、一つの出会いが、さらに別の出会いへと広がっていきました。

今回集まったのは、事業の規模も、活動分野も、これまで歩んできた道も異なる人たちです。だからこそ、お互いの「今」を知ることが、新しいつながりをつくるきっかけになります。
「あの人に相談してみよう」と思える相手や、自分とは異なる経験や知識を持つ人と出会えることは、地域で事業を続けていくうえで大きな意味を持ちます。
県北には、すでにさまざまな分野で挑戦している人たちがいます。それぞれが持つ経験や技術、人とのつながりが交わることで、新しい仕事やコラボレーションにつながる可能性があります。
今回の「県北BSSマッチング」が、そんな出会いのきっかけの一つとなれたら嬉しいです。


次回「県北BSSマッチング#2」を開催します!

さらに新しいつながりを生み出していくため、『県北BSSマッチング#2』を開催します。

日時:2027年1月16日(土)13:00〜15:30
会場:晴耕雨読(茨城県日立市多賀町1丁目12-24)

県北で挑戦している方はもちろん、これから何かを始めたい方、地域の人とつながりたい方、新しい仕事やコラボレーションの可能性を探している方も、ぜひご参加ください。県北で挑戦する人たちが交わる場を、これからもつくっていきます。


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ローカルでビジネスを成功させるためのネットワークを広げていきましょう!

KENPOKU PROJECT E メンバー募集
茨城県県北地域において、首都圏等を中心とした地域外からの新しい視点で、 県北地域の資源活用や地域課題の解決につながるビジネス等を起こし、 その成果を地域に広く波及させることができる方を、 KENPOKU PROJECT Eのメンバー(起業・副業型地域おこし協力隊) として募集しています!

詳しくはこちらをチェック!!

■ 主催:茨城県政策企画部県北振興局
■ 運営:株式会社しびっくぱわー
■ 問い合わせ先:kenpoku-bss@civicpower.jp