【report】県北BCPアイデアソン#2|イベントレポート
8/17(土)に開催した『県北BCPアイデアソン #2』の様子を紹介します!
Business Challenge Program(県北BCP)では、新規事業開発を目指したアイデアソンを開催しています。このアイデアソンにて、参加企業であるリーダーの事業開発に関するアイデアを出し合い、参加者であるチャレンジャーとともにみんなで事業開発にチャレンジしていきます!
台風7号の影響を考慮し急遽オンライン開催となりましたが、画面越しに皆さんの熱気が伝わるあっという間の3時間半でした!
さてここからは、今回参加できなかった方々や当日の様子を振り返りたいという方々に向けて、アイデアソンの様子を紹介いたします!
まずはキーノート「アイデアソンのススメ」からスタート!
株式会社八千代商事 取締役 福地美喜さんにお越しいただき、ご自身の経験からチームづくりにおけるポイントを具体的に教えていただきました。美喜さんのチームは、2022年度の県北BCPアイデアソンで最優秀賞である県知事賞を受賞されました。
美喜さんの考える県北BCPアイデアソンにおけるチーミングとは?
美喜さんからは、今年のリーダーたちの取り組みを踏まえた上で、各チームで今すぐ実践できる活きたアドバイスをたくさんお話しいただきました。美喜さん流チーミングの4つのポイントも教えていただきました!
(1)リーダーとして県北BCPアイデアソンに参加した想いをメンバーに伝える
リーダーもチャレンジャーも「県北BCPアイデアソンに参加しよう」と決めた想いがあるはずです。リーダーの方は、一番最初の参加動機を7ヶ月間胸に焼き付けて走り切りましょう!真摯に想いを伝えると、チームメンバーや周りの人に必ず伝わります。
(2)事業の説明は丁寧に行う
自分の業界の当たり前は、チームメンバーにとっての当たり前ではありません。同じ単語でも業界が変われば意味が変わります。自分の事業を紹介する時は、分かりやすい言葉に変換するようにしてみてください。チームメンバーはもちろん、今後も広範囲の人に自分の事業を知ってもらうために、丁寧な説明を心掛けてみてください。
(3)フラットにアイデアを出し合う
アイデアを制限しないことが大切です。県北BCPアイデアソンの回数を重ねていくと、アイデアを取捨選択する場面が必ず出てきます。その時にアイデアの数そのものが少ないと、少ないアイデアの中から選ぶことになってしまいます。面白そうなアイデアは最初のうちにたくさん集めておきましょう!
(4)メンバーに役割を与える
フラットに意見を出し合えると、チームメンバーの得意なことや好きなことが自然とわかってきます。人は、得意なことや長所を活かせると、嬉しくて頑張ろうと思えるものです。チームメンバーの良さや強みを活かせる役割を任せてみましょう!
美喜さんは、チームメンバーに想いを伝え続けながら、チームメンバーの良さを活かしたチーミングで県北BCPアイデアソンを進めました。その結果、チームメンバーがあちこちで「県北BCPアイデアソンがすごく楽しい」と伝えてくれるようになったそうです。地域で自身の存在を徐々に知られるようになり、県北BCPアイデアソンでの取り組みが、地域の新聞や情報誌等のメディアにも取り上げられるようになりました。真摯な言葉は後々大きな化学反応を起こすと信じて、想いを伝え続けていきましょう!
さらに美喜さんからは、県北BCPアイデアソンで出たアイデアを社内に持ち帰り、社内で理解してもらいながら新規事業を進めるには時間が必要だったというリアルな体験談もお話しいただきました。また、全7回の県北BCPアイデアソンを「いつ頃何を意識して実施すると良いか」というアドバイスもありました。
最後に、美喜さんからは「カッコイイプレゼンを目指すのではなく、自分の勝負できるところで、自分を隠さずに行くと決めていました」というリーダーの覚悟をお話しいただきました。Zoomのチャット欄は、美喜さんへの質問や「感動しました」という感想で溢れていました!
続いてはリーダーから進捗発表!
※どんなリーダーが参加しているかは#1のレポートをチェック👀
株式会社シンカゼ 代表取締役 三牧 航さん / 日立市
地域経済を盛り上げるべく、スキルシェア文化を県北に広げようと事業を進めています。チームメンバーに経営者の皆さんがいるので、実際にそれぞれの会社で副業兼業人材を採用してみようというプロジェクトを進めてみることになりました!
県北BCPアイデアソンでは「とりあえずやってみよう!」という気持ちで、皆さんのアイデアをいただきながら小さな挑戦を積み重ねて行きたいと思っています。
BAKE SHOP CORIN 代表 小川 径子さん / 日立市
奄美大島で作られている乳酸菌飲料「ミキ」をテーマに進めています。初めての経験で戸惑うことが多いです。でも、これまでのアイデアを資料にまとめてくれるチームメンバーや、自宅で「ミキ」をつくって飲んで、家族の感想を共有してくれるチームメンバーがいてくれて、とても心強いです。
「ミキ」を調べれば調べるほど、健康問題や環境問題に絡んでくることもわかりました。様々なアイデアが出てくる中で、どのように絞ってブラッシュアップしていくかをチームメンバーと考えていきます。
一般社団法人日本苔アート協会 代表理事 山縣 健志さん / 北茨城市
私たちの団体は、独自に開発した枯れない苔の普及活動をしています。皆さんに協力していただいて、インバウンドや県北地域、会員向けなどの対象別に何をしたら良いかというアイデア出しを行っていきます!
株式会社今橋製作所 新事業開発リーダー 所 純さん / 日立市
ものづくり事業を軸としている会社です。ものづくり事業から派生した近隣の中小企業の経営サポート事業の今後の展開についてアイデア出しを行いました。前回は経営サポート事業のゴール設定について話しました。今後、地域企業だからこそできる経営支援の形について考えていきます。
また、今後のテーマとしては業種や現状のサービスに限らず「こういう支援があると中小企業は助かる!」ということや、経営者の課題に焦点を当てて新たな事業も模索していきたいと思っています。
アトリエトモドール 人形作家 日高 朋子さん / 日立市
2年前に、作家さんを発掘することも、お客さんに知ってもらうこともできないという壁にぶち当たりました。県北BCPアイデアソン#1を経て、行動をすることができるようになりました。この1ヶ月間は、行政に相談しに行ったり、他のギャラリーの見学に行ったり、作家さんに声を掛けたりしました。
今まで自分から行動をしたことがなかったと気づいた1ヶ月でした。今回の美喜さんのお話を聞いて、つくづくチームづくりが大事だと思いました。自分に足りないところは、チームの皆さんに助けてもらいながらやっていきたいと思います!
株式会社愛テックファーム 取締役 松本 剣さん / 高萩市
レタスをつくって販売しています。県北BCPアイデアソンでは「絆」というプロダクトを使ってアイデア出しをしています。「絆」とは、農家さんにつくることに専念してもらった野菜を僕が売るという仕組みです。「絆」のブランディングをやるつもりで県北BCPアイデアソンに参加しています。
前回のアイデア出しを経て、農業を軸に3つのきっかけを大切にしたいと思いました。知るきっかけ、繋がるきっかけ、叶えるきっかけです。3つのきっかけを創造して県北地域を盛り上げていく活動を行います。活動の結果として、関わった人が「絆」ブランドの野菜を知って買ってくれると、結果的に農家さんの所得が上がると思っています。僕のチームには茨城大学の水戸プロという素敵な学生たちがチームに参加してくれています。今日は何をやるか、どのように進めていくかのアイデア出しを進めます。
AMAZING JUICE 代表 齋藤 幸枝さん / 日立市
AMAZING JUICEはアボカドのジュースとスイーツの専門店ですが、ジュースとスイーツをつくった時に出る皮と種を使ったアップサイクル事業も行っています。地域連携を行って日立市を盛り上げていきたいと思っています。
アボカドはフードロスになりやすいため、スーパーと連携してフードロスの削減ができないかを考えてます。消費者目線では、アボカドを買う時の選び方が難しいという課題もあります。この1ヶ月の進捗は、株式会社愛テックファームさんに協力していただいて、ヨークベニマルさんとマルトさんにフードロスのアンケートを実施しました。消費者アンケ―トも作成しました。日立市のアボカドリテラシーを上げていきます!
有限会社茅根電設工業 代表取締役 茅根 太造さん / 常陸大宮市
太陽光発電 × 農園 ×「何か」を見つけるために県北BCPアイデアソンに参加しました。前回のアイデアソンで「何か」はAIのアイドルに決まりました。集まってきてくれたチームメンバーには得意なことがたくさんあることがわかりました。曲をつくってくれたチームメンバーもいます。AIのアイドルの静止画を、映像として動くようにしていきたいと思っています。今日からまた進めていきます!
株式会社要建設 代表取締役 髙野 賢さん / 常陸大宮市
私たちは建設会社ですが、異業種から農業に参入しています。常陸大宮市に建設中の御前山ヴィレッジを地域コミュニティにしたいと思っています。倉庫関係や飲食店、宿泊施設を含めた複合施設は9割完成しています。
常陸大宮市だけではなく、県北地域や茨城県の発展や雇用の促進を計っていきます。前回までの進捗としては、農業に関係する機関に相談をしてきました。色々と協力をしていただいて地域に貢献していきたいと思っています!
※髙野さんが都合により欠席のため、小林さんから発表していただきました。
東京発電株式会社 食のプロジェクトリーダー 後藤 七海さん / 常陸太田市
水力発電が本業の会社です。未利用農地を活用したさつまいも栽培を進めています。地域を盛り上げるためのさつまいもの活用方法を考えています。今回の県北BCPアイデアソンでは、加工品の販売と食育をテーマにした芋掘り体験に焦点を当ててアイデア出しをしたいと思っています。
加工品にはどのような可能性があるのかや、芋掘り体験はどのような人に向けて実施できれば良いかについて、フラットにアイデアを集めたいと思っています。
チームごとに分かれてアイデア出しを実施しました!
アイデア出しの時間では、美喜さんのキーノートを受け、前提知識が違う人同士であることを改めて大切にしながら、お互いにリスペクトし合いながら、活発なアイデア出しを行いました。チームメンバーの強みや会社の強みに焦点を当てながら、各チームたくさんのアイデアが出ていました。
また、美喜さんが順番に各チームを訪れてくれました。リーダーの皆さんは美喜さんに相談をしたり、キーノートの感想を伝えたりと、今この瞬間から学びに変える姿勢で濃厚な時間を過ごしていました!リーダーもチャレンジャーも、アイデアソンを通して自分のために何かを持ち帰り、アクションに繋げる時間となりました!
最後に、今回の進捗をそれぞれのチームから発表!
さつまいもの加工品と芋ほり体験についてアイデア出しを行いました。常陸国ロングトレイルとの連携で芋羊羹がつくれないか?さつまいもをパンに使ってもらえないか?など様々なアイデアが出ました。芋ほり体験については「東京発電だからこそできる体験」という視点でアイデア出しを行いました。
バイオマス発電×芋ほりなどの自社の強みを活かした体験ができないか?というアイデアもありました。今日の内容をまとめて次回に臨みたいと思います!
地域との連携の方法についてアイデア出しを行いました。ゴミ拾いを通した地域とのコミュニケーションを通して、地域が求めている要望を知るというアイデアが出ました。御前山ヴィレッジには常陸大宮市も関わっているため、官民で情報を共有しながら進めます。
HTNというAIのメンバーをどうしていくかについてアイデア出しを行いました。トマトジュースのラベルの絵を描いて9月に道の駅の販売イベントで実際に販売してみることにしました。実際に道の駅に来るお客さんたちの反応を見てみます。
また、常陸 太陽の庭という自社の農園に、チームメンバーに来ていただくことになりました。農園見学を経て、次回までにまた何かが生まれればと思います!チームメンバーから「AIのメンバーは6パターンの思考回路がある」というアイデアも出たので、来週までにAIのメンバー6人のプロフィールを仕上げるつもりです。
現状の市場でアボカドがどのように使われているか、どのくらいのフードロスが出ているか、消費者の購買傾向や利用意識、環境意識について、まず知ることから始めようとしています。これらを知ってから、消費者の方にどのようにアプローチしていくかを決めたいと思っています。
今回の県北BCPアイデアソンにご参加いただいた皆さんにもアンケートのご回答をいただきありがとうございました!消費者アンケートもブラッシュアップして、さらにたくさんの方に回答していただきたいと思っています。消費者アンケートの数字の目標として、300人にアンケートを取ることとしました。正確な情報を掴むためには300名必要だと考えました。8月末までに300人を達成したいと思います。まだの方はぜひこちらのアンケートへの回答お願いします!
平均年齢24歳のチーム愛テックファームです!「絆」の野菜を発売するイベントについてアイデア出しを行いました。「知る」「繋がる」「叶える」という3つのコンセプトでイベントを実施することにしました。
場所は日立市にある晴耕雨読を予定しています。晴耕雨読は子育て世代の方たちのコミュニティになっていると思っているので、晴耕雨読で実施したいです。子育て世代の方たちがいるということは、子ども当然もいるということ!「絆」の野菜を使った食のイベントという形で11月に実施します。水戸プロさんとの役割分担も具体的に決めました。行動していきます!
自治体へのアプローチにはどのような方法があるかという情報共有から始まりました。チーミングについては、それぞれの得意分野をどのように持ち寄って力を発揮すると良いかや、どのような動き方だと皆がやりやすいかについて話し合いました。
今日はLINEグループをつくりました。今日はオンライン開催だったので「発表は誰がする?」ということもLINEでやり取りをして決め、スタンプがポンポン流れてくるくらいLINEでコミュニケーションが取れるようになりました。
2名の新しい方がチームに入ってくれてアイデア出しがより活発になりました!「地域の皆さんを支援したい」という強い想いがリーダーにはあるので、リーダーの想いをベースにアイデア出しをしています。株式会社今橋製作所の強みは行政との繋がりです。クライアントを支えるサポート体制としては「何でも屋」が理想であり、企業と企業を繋げるプラットフォーマーになる構想を話しました。
企業と企業を繋ぐためにはコミュニティが必要です。経営者のコミュニティはすでに色々とあるので、私たちのリーダーの所さんのような意志を持っている中堅社員をコミュニティに参画させると良いのではないか?というところまで話をしました。
インバウンド向けの体験講座についてアイデア出しを行いました。また、ホームページの見直しや会員を増やすためにはどうしたら良いかなどについても話し合いをしました。マイナスの部分の改善に焦点を当てています。次回も、議論しながら進めていきたいと思います。
新しい方に加わっていただき、更に新しいアイデアが出ました。ミキをつくって飲むだけではなく「漬物をつくるなど家でどのように使えるのか?」「そもそも、なぜミキなのか」という視点でアイデアを出し合いました。
「ミキ」は神事に使われるものです。日立市には御岩神社や泉神社のパワースポットがあります。神社とのコラボの可能性や、1歳のお子さんが背負う一升パンにしたら良いのでは?というアイデアも出ました。また、乳酸菌は冷凍にも強いため、ギルトフリーでアイスにするのはどうか?などの自分では考えつかないようなアイデアがたくさん出ました。これからはアイデアを精査していきたいと思います!
スキルシェア文化を広げるために、前回から県北地域の皆さんに広報を行っています。一方で、茨城県外の人を集めて事業をつくることができたら面白いのではないか?というアイデアが出ました。茨城県外から起業家思考を持っている人々を県北地域に集めて事業をつくる流れをイメージしています。自社で運営しているOtanomiを使っていこうと考えています!これらの活動をVlog等で発信します!
次回は、中間報告会に向けた仮プラン策定を行っていきます!
県北BCPアイデアソンは、来年1月までの合計7回実施します。
#1,2に参加できなかった方も#3以降のご参加大歓迎です!
ご都合の合う日程に、ぜひご参加ください!
・9/21(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #3
・10/19(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #4 中間発表
・11/16(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #5
・12/21(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #6
・2025/1/18(土) 13:00〜18:00 アイデアソン #7 最終報告会(都内で開催予定)