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スクール受講生特集 vol.3|柴田 大志さん

12/17(日)に開催した県北Business Start Schoolの集大成「最終プレゼンテーション」に登壇された柴田 大志さんをご紹介します。



このスクール受講生特集では、最終プレゼンテーションに登壇した10名のスクール受講生の活動実績を、おひとりずつ紹介します。今回は、柴田 大志さんによる『SNSで地方を輝かせる』です。
*12/17(日)最終プレゼンテーションの様子については、こちらの記事をご覧ください。

僕は、中学・高校時代にYouTubeで配信をする活動をしていました。2021年頃からは、InstagramやTikTokでインフルエンサーとして活動し、収益を得ていました。僕が活動しているジャンルは、男性美容というニッチなジャンルですが、僕のアカウントには合計5万人以上のフォロワーがいます。

茨城県の魅力

茨城県は、イメージと実際の地域の様子のギャップが大きく、すごく面白い地域だと思っています。実際に、僕自身が茨城県に訪れる前と訪れた後の気持ちの間には、とても大きなギャップがありました。

茨城県内で僕が最初に訪問した地域は、常陸太田市でした。僕は観光地へ行く前には、InstagramやTikTokで訪問先がどのようなところかを必ず調べます。Instagramで「常陸太田市」と検索した時に、最初に見つけたアカウントについてお話しします。恐らく行政の方も一緒に運営しているアカウントだと思いますが、次の2つのことが気になりました。

・投稿がバラバラで、1つの投稿に対して何を言いたいのかがわからない
・画像のサイズが合っていない

僕は「素人感が出てしまっていて、非常にもったいない」と思いました。

インフルエンサーの相場

皆さん、インフルエンサーを起用する時の相場をご存じですか?一般的に、フォロワー1人に対して大体1~2円ぐらいです。事務所と契約をする場合は、3~4円になってくるケースが多いと思います。

ここからは、行政の方が運営しているであろう実在のTikTokアカウントを例に説明します。40万人以上のフォロワーがいるアカウントです。投稿されている動画は2本で、2本の動画の再生回数は合計で1,000回です。では、このアカウントでインフルエンサーを起用し、動画を2本掲載した上で、合計再生回数を1,000回にするためには、いくらの広告費が必要でしょうか。

この場合、50万円をインフルエンサーに支払っていると考えることができます。正直なところ、このようなお金の使い方は非常にもったいないと思いました。例えば、これが茨城県で活動されている方をインフルエンサーとして起用している場合であれば良いですが、このアカウントで起用されているインフルエンサーは、明らかに茨城県の人ではありませんでした。

茨城県にはコンテンツが山ほどある

僕は「なぜ地方の人はSNSを活用しないのか」という疑問を持っています。茨城県には、再生回数やアクセス数を伸ばせるだけのコンテンツが山ほどあります。例えば、移動中の電車からの景色です。僕は普段から茨城県内を移動する際に電車を利用しますが、自然が豊かで景色を見ているだけでも面白いです。また、古民家での暮らしの風景も魅力的です。更に、年配の方が話す方言も、テレビの中でしか見たことないような世界観だと、僕は思います。

茨城県には魅力的なコンテンツがたくさんあります。だからこそ、僕にできることがあると考えています。

広告費換算で500万円分の価値を出した常陸太田市の事例

僕なら、茨城県在住のインフルエンサーを生み出して、より地方が輝くために広告費を使う道筋を作ることができます。先ほど例としてお話ししたTikTokアカウントが、恐らく50万円程を支払っているというような、もったいないお金の使い方はさせません!
「SNSで地方を輝かせる」の活動成果として、事例をひとつお話しします。常陸太田市の里見地区で、古民家をゲストハウスに改装して運営している菅野さんという方がいます。菅野さんをモデルにして、菅野さんのアカウントで5本の動画を投稿したところ、フォロワーが1万人になりました。再生回数としては、5本の動画の合計で200万回という実績を出すことができました。200万回の再生回数とは、広告費に換算すると、おおよそ500万円分の広告費になります。たった5本の動画で出せた実績なので、すごく良い実績だと思っています。

「再生回数だけでは、集客に繋がらない」と思われる方もいるでしょう。しかし、実際に菅野さんのケースでは、東京都や静岡県の高校生など、茨城県以外の人が来てくれるようになり、実際に売上に貢献しています。売上貢献だけではなく、里見地区の人たちとのコミュニケーションも円滑になっています。例えば、地区の祭りの際に、菅野さん自身がいろいろな方に「こういう活動してるんですよね」と声をかけらたり、活動に協力してもらっています。

地方だからこそできる!有効な広告費の使い方

仮に、月間200万回再生できるアカウントを10人分作ることができたら、月間5000万円分ぐらいの広告費を更に有効に使うことができます。10人という数字は、僕が管理できる範囲です。
地方在住のインフルエンサーを生むことができた場合、期待できる効果が2つあります。まず、そのインフルエンサーの方に会いたいという方が、全国に生まれます。つまり、インフルエンサーに会いたいと思うような濃いファンを集めることができると、地域全体の集客数やその地域の観光産業などの売上アップに繋がります。次に、SNSの運用に興味がある人も来てくれると、その方々が更に拡散してくれて、別のファンに繋げてくれます。

僕がアカウントを運用し、茨城県の各地域で活動している人をインフルエンサーにして、全員タレントのようにしていきたいと思っています。そうすることで、地域全体として広告費の有効活用や、茨城県の各地域で活動している方の認知拡大、そして売上に貢献できます。僕は、地域に根付く人にこそ魅力があると思っているので、茨城県で活動する人の良さを、全国に届けていきます。



 

 

県北BSS最終プレゼンテーション受賞者が登壇します!

県北地域のネットワークをさらに広げるためのイベント県北BCPセミナー編vol.6「新規事業開発と新規起業が生み出す県北イノベーション」にて、茨城県知事賞を受賞された松井さんと優秀賞を受賞された齋藤さんがピッチを行います。

キーノートでは株式会社imaの三浦 亜美さんをお招きし「新規事業開発や新規起業におけるコラボレーションの重要性」についてお話しいただきます。合同ピッチでは、県北BCPアイデアソン最終報告会受賞者と県北BSS最終プレゼンテーション受賞者からのピッチを実施し、県北地域でスタートした新しい取り組みについてお話しいただきます。イベントの最後には交流会を実施し、県北地域での広いつながりとコラボレーションを生み出す機会をつくります。

県北地域の活動に少しでも興味のある方は、新たなつながりとアイデアを求めて、ぜひご参加ください!

 

KENPOKU PROJECT E メンバー募集中!
茨城県県北地域において、首都圏等を中心とした地域外からの新しい視点で、 県北地域の資源活用や地域課題の解決につながるビジネス等を起こし、 その成果を地域に広く波及させることができる方を、 KENPOKU PROJECT Eのメンバー(茨城県北地域おこし協力隊【起業・複業型】) として募集しています!

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■ 主催:茨城県政策企画部県北振興局
■ 運営:株式会社しびっくぱわー
■ 問い合わせ先:kenpoku-bss@civicpower.jp