10/13(金)に開催した県北Business Start School 第5回「効果的なマーケティング戦略」の様子を紹介します！

県北Business Start School（県北BSS）では、茨城県県北振興局主催のもと、県北地域で新たに起業する方を対象とした起業スクールを開校しています！合言葉は「Exploring KENPOKU!!」。本スクールでは、県北地域でのビジネスアイデア創出方法やキャッシュポイントの作り方、資金調達方法など全7回のカリキュラムをご用意しております。

第5回となる今回は「効果的なマーケティング戦略」をテーマに、エムアンドサンの幸田良則さんをお招きしました！ご自身の体験を基に、他社と差別化できるマーケティングを行うために必要なマインドセットやフローを解説いただきました。

不動産会社で営業や新規事業立ち上げを経験した後、インキュベーション施設のメンター、中小企業庁主催イベントの審査員などを行い、現在は不動産業界で起業されている幸田さん。その幅広い業務経験から得た知見や行動は、業種に限らず学びのあるものでした！

まず「効果的なマーケティング」とは？という切り口から、以下の3点をポイントとして挙げていました。

１.マーケット分析
２.SNSを含めた情報発信
３.マーケティング理論の学習

実際にご自身で運営されていたコワーキングスペースでも、SNS広告を運用しバズらせたとのこと。その際にはターゲットとなる層だけでなく世界中の人にいいねを押してもらい、投稿や会社の信頼性を高めることを意識していたと言います。また分析する中で、国によって広告費のコストパフォーマンスが違うことに気づき、コスパの低い国に集中して資金投入することで成功したとのお話でした。

しかし、本で技術を学んでその通り分析するだけでは、ただ失敗した時の企業の言い訳としてしか機能しないと言います。幸田さんが考える本当に長期的な利益につながるマーケティングとは、型にはまった技術の習得よりも、会社のビジョンやターゲットに沿った誠実なマーケティングを行うことでした。

そのためには、世の中を広く見て、ご自身の事業やそのベースとなる考え方がどのような立ち位置となるかを予想することが大切とのこと。特に印象的だったのが、先入観から決めつけるよりも、実際に足を運んで様々な価値観を五感で確かめることで、自分のビジョンにあったやり方が自ずと見つかるというお話でした。また、悪い事実でも目を背けず、その前提を受け入れた上で自分が今できることを考えていくと、自然とマーケティングができていくとのお話も納得できました。

さらに意識すべき具体的なポイントもいくつかお話ししてくださり、自分や会社のオリジナリティを大事すること、常に情報収集・発信を行い他者のアイデアや経験を組み合わせることなど、マーケティングに限らず使えそうな様々な知見を共有してくださいました。

常に失敗から学んで動き続ける、他者に頼りながら自分らしい選択をするといった、行動力に溢れる幸田さんらしいお話を伺うことができました！

今回は、幸田さんのご経験に関する質問が多く出るQA / クロストークとなりました！

【なぜ今クアラルンプールに住んでいるんですか？】

幸田さん：多くの国を旅行した中で、マレーシアは英語が通じやすくビザも取りやすく過ごしやすいと感じたからです。また、他の国よりもアジア人差別も少ないと感じました。

【会社を辞めて起業した中で感じた環境の違いと、それにどう対応したかを教えてください。】

幸田さん：以前と変わらず外に出て情報収集を行っているため環境の違いはあまり感じませんが、時間が自由になった分自分のやりたいことに100%コミットできるようになったのは良い変化でした。ただ自由になった分、週に1回は意識的に外に出る時間を作るようにしています。その際にも、業界を絞らず人の話を聞くようにしていますね。

【様々な方から話を聞いてアイデアを出していくとのお話でしたが、人に頼った方がいい場面と自分で決めて進む場面はどう見分けていますか？】

幸田さん：色んな人からアイデアを吸収しつつも、最終的に何を採択するか・どう組み合わせるかは自分で決めています。また、この分野を聞くにはこの方、という風に決めている時もあります。

【新しい地域で何かやるにあたって意識していることは？】

幸田さん：面白い人だと思われるようにしています。自分を偽るという意味ではなく、変わった部分を出して覚えてもらっています。それは自分自身でなくても良くて、例えば会社の特徴だったり、自分の講演に変わっている人を連れてくるなどでも良いんです。変わった人を探すためにも、常にアンテナを張って情報収集することを大切にしています。

＼Exploring KENPOKU!!／

全7回のカリキュラムを通して、受講生みんなで
県北地域でのビジネスシーズと自身のアセットを探求していきましょう！